試聴会には約100名が集まった(画像クリックで拡大)

3タイトルを4月22日に発売する(画像クリックで拡大)

 ビクターエンタテインメント(VE)は2009年2月11日、4月に発売する高音質CDの試聴会を実施した。盤の表面にガラス素材を使って音質を高めた1枚18万円のCDの発売を前に、実際の音を聴いてもらおうと企画した。会場となった東京・銀座の「ビクターショールーム NIPPER’S GINZA」は音楽ファンら約100人でにぎわった。

 新たに発売する「K2HD MASTERING+(プラス)CRYSTAL」は、VEとディスク製造のメモリーテックが共同で開発した。一般的なCDプレーヤーで再生でき、従来よりマスター音源の音に近い音が表現できる。4月22日に村治佳織「アランフェス協奏曲」、フジ子・ヘミング「奇蹟のカンパネラ」、川井郁子「新世界」の3タイトルを発売する。予約限定生産のCDで、3月5日から予約を受け付ける。

 イベントでは、VEのスタジオエンジニアや制作プロデューサーらが開発の背景や発売作品の聴き所なども紹介した。「中年男性から若い女性まで幅広い層が来場した」とVE。今後2月21日から横浜市で開催される「A&Vフェスタ2009」でも試聴機会を設けるなどして、認知度向上を狙う。

 CD販売の低迷が続く中、従来のCDとは違う素材や技術を使った高品質CDで新たな需要の掘り起こしを狙う動きは拡大している。ユニバーサルミュージックは2007年11月、日本ビクターと開発した高音質のCD「SHM-CD(Super High Material CD)」を発売、08年12月末までに約1200タイトルをリリースした。ソニー・ミュージックエンタテインメントも昨年12月、高分子ポリカーボネートを素材とした「Blu-specCD」を発売している。VEは音楽事業80周年記念企画の一環として、ガラス素材を使ったCDを開発した。