『エレベスト』(梅田カズヒコ著/戎光祥出版/1238円;税別)(画像クリックで拡大)

本の中で紹介されている腕時計「SWATCH」が壁面に飾られているエレベーター(東京・銀座)(画像クリックで拡大)

 6月17日に『エレベスト』(梅田カズヒコ著/戎光祥出版)なるユニークな書籍が発売になった。“エレベスト”とは、エレベーターをこよなく愛する人を指す造語。サブタイトルに「日本初のエレベーター鑑賞ガイド」とある通り本書には、日本全国さまざまなエレベーターの写真が掲載され、それに対する著者の思い入れが語られている。

 掲載されているエレベーターは約50機。シースルーの壁に腕時計「SWATCH」が飾り付けられている銀座のニコラス・G・ハイエックセンターのエレベーターや、55年間動き続けている渋谷の宮益坂ビルヂングのエレベーター、山を突っ切る形で移動する山梨県上野原市のコモアブリッジの斜行エレベーターなど。それぞれのエレベーターが見せるさまざまな表情から、普段意識して乗る「乗り物」ではないエレベーターの意外な一面を垣間見ることができる。

 2007年3月に出版された「工場萌え」(石井哲・写真/大山顕・文/東京書籍)が話題になったことを皮きりに、都市の中の建造物に目を向けた写真集や書籍が多くみられるようになった。本書も、その流行の一端と言えそうだ。