書店員お薦め

『育脳家族―家族みんなで頭が良くなる本』

久保田 競・久保田カヨ子[著] エヌティティ出版 1500円(2010年2月11日)

『育脳家族―家族みんなで頭が良くなる本』

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トレンドはテレビから火がつきやすいというお話をしましたが、まさにこれがその好例。こちらは「エチカの鏡」(フジテレビで放映)で紹介され火がついたもの。昨年末から今年初頭にかけては大変話題になっていました。幼児の育脳教育を説きながら、本書ではさらに、自分自身の「老い」にも対面させられるもので、できるだけボケないようにしたいと考える人が、何気ない日常生活のちょっとした習慣を変えるだけで、脳が鍛えられると説いています。

『毒出し「黒豆」ダイエット ラクに50kg減、ニキビや宿便も一掃!』

チョン・ジュヨン[著] チェ・ギウォン[監修] 吉川 南[訳] ソフトバンククリエイティブ[刊] 1365円(2009年11月26日)

『毒出し「黒豆」ダイエット ラクに50kg減、ニキビや宿便も一掃!』

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こちらもテレビからヒットしたダイエット本です。『巻くだけダイエット』のヒットが記憶に新しいですが、「だけ」で効果があるとされる「お手軽」ダイエットは依然として人気があります。本書では4ヵ月で105kgの体重が54kgにまで減ったという、著者による「黒豆ダイエット」の実践法が書かれています。よく読むと、ただ黒豆を食べていれば痩せるということではなく、黒豆はこのダイエットのメイン食材ではあるけれど、他にウォーキングをしたり、食事内容に気をつけたりすることがちゃんと説明されています。

『考えない練習』

小池 龍之介[著] 小学館[刊] 1365円(2010年2月9日)

『考えない練習』

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最近、仏教系の本が話題です。悩んだときにすがりたい気持ちはあるけれど、宗教にどっぷり染まる気持ちはない。本書はそうした人たちが「いいところを取り入れる」ための提案がなされた仏教本です。五感を大切にし、考えすぎることを辞めるということを、どうやったら実践できるか。ちなみに著者は1978年生まれで東京大学卒業で、他に『貧乏入門』という著書もあるのですが、そこではモノを買うとそれについて考える時間が増えてしまう、だから買うべからずといったことも述べていますね。

『シンプル族の反乱』

三浦 展[著] ベストセラーズ[刊] 780円(2009年7月9日)

『シンプル族の反乱』

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『貧乏入門』の話ではありませんが、若者たちの物欲低下に着目しています。ただし彼らは自動車は欲しがらないけれど自転車は買う。百貨店は苦しんでいるがユニクロは絶好調。古民家などレトロ志向もあり、日本を見直しシンプルに暮らすことをトレンドとしています。そうした新たな「消費価値観」を持つ若者たちに注目しているわけです。ただシンプル族が増える裏側には、賃金が低いから買えないという状況もあるのだということも意識させてくれる本です。

『新版 ベランダでおいしい野菜づくり―おうち菜園で収穫!野菜とハーブ40種』

たなかやすこ[著] 主婦の友社[刊] 1260円(2010年2月12日)

『新版 ベランダでおいしい野菜づくり―おうち菜園で収穫!野菜とハーブ40種』

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シンプルライフに傾倒すると、「エコ」と「自然回帰」を求めて家庭菜園にはまる、というトレンドがあるようです。本書は1年じゅう楽しめるベランダでの菜園づくりのバイブル本で、野菜とハーブ40種の、栽培の基本から育て方、収穫までを豊富な写真とイラストで丁寧に解説しています。実はこの本の初版は2000年に出たくらいなので、昔から当然あるベランダ菜園なわけですが、それが今、再び注目を浴びています。「内食」「シンプルライフ」を追求した先にある感じです。

『超訳 ニーチェの言葉』

白取春彦[訳] ディスカヴァー・トゥエンティワン[刊] 1785円(2010年1月12日)

『超訳 ニーチェの言葉』

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これが今、一番のトレンドと言えると思います。ドラッカー本とともに非常に売れています。19世紀ドイツで哲学者として重要な言葉を残したニーチェですが、それが今、流行となっているわけです。ニーチェやドラッカーの書籍は、経営者の中で読んでいない人はいませんし、もともとコンスタントに売れてはいましたが、こうした話題に上ることはありませんでした。簡単なものがきっかけになりながら、たいていの人は、遡って読む傾向があります。加えて中国の古典などに学ぶ、ということにもつながっています。

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