最高の音楽ホールで未来のアーティスト誕生を占う 東京藝術大学 陳列館・奏楽堂

奏楽堂。可動式客室天井を使用し、最適な音響効果を得るために、楽器や演目に合わせて空間を変化させる。最高裁判所の設計で知られる岡田新一が手掛けた。パイプオルガンは、古典から現代音楽までを演奏できるフランス・ガルニエ社のものを設置。(画像クリックで拡大)

奏楽堂の外観。「モーニング・コンサート」は当日10時から整理券を配布。10時半には行列ができるので、早めに出かけたい。(画像クリックで拡大)

 コンサートホールとして最高の機能を備えた奏楽堂は、東京藝術大学の敷地内にある。通常は有料で、管弦楽、オペラなどさまざまな演奏会が行われている。しかし、無料で開催される演奏会もあり、中でも上質なクラシックを楽しめると評判なのが「モーニング・コンサート」だ。プロのオーケストラである藝大フィルをバックに、各科の選抜を勝ち抜いた学生が演奏する。将来を担う音楽家の演奏を気軽に楽しめるという試みは、大学の付属施設ならではだ。

 各界の著名人を招き、トークとコンサートを行う「学長と語ろう」(無料)にも注目だ。締め切りは終わったが、6月20日には文化庁長官で文化人類学者の青木保さんを招き、ガーシュウィン作曲『ラプソディ・イン・ブルー』を演奏予定。

 またキャンパス内にある陳列館は、明治生命館を設計したことでも知られる建築家、岡田信一郎が手掛けた建物。小規模ながら近代建築の神髄を感じられる。現在活躍する卒業生の作品展示をはじめ、実験的な企画展が年約12回行われ、常に無料で公開されている。

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敷地内には創作のパワーが満ちる。奏楽堂のイベントに通ううちに耳が肥え、興味の幅も広がりそうだ。

(左)エントランスにあるタペストリー。原画は平山郁夫の『上野の杜』。
(右)圧倒的な存在感を誇るパイプオルガンの演奏台。奏楽堂は「コンサートホールそのものを一つの楽器としてとらえる」というコンセプトで作られた。(画像クリックで拡大)

昭和4 年に建てられた陳列館は外壁の赤いスクラッチタイルと高い天井が印象的。5月13日~6月1日は「資生堂・サントリーの商品デザイン展」を開催。1世紀以上にわたる2社のデザインを概観。(画像クリックで拡大)

所在地 東京都台東区上野公園12-8
TEL 050-5525-2300(奏楽堂)/03-5777-8600(大学美術館)
アクセス JR「上野駅」から徒歩10分
開館時間 陳列館は企画展開催中のみ公開(10:00~19:00)、奏楽堂はコンサート開催時のみ入場可
URL http://www.geidai.ac.jp/access/ueno.html
無料コンサート 6月20日(土) 「学長と語ろう?~奏楽堂トーク&コンサート~」
6月25日(木) 「モーニング・コンサート8」
7月9日(木)「モーニング・コンサート9」
7月16日(木)「モーニング・コンサート10」
7月26日(日)東京藝大シンフォニーオーケストラ「ドイツ公演記念演奏会1」
7月31日(金)東京藝大シンフォニーオーケストラ「ドイツ公演記念演奏会2」
ほか
備考 「学長と語ろう」観覧には往復はがきで事前申し込みが必要。詳細は上記番号へ問い合わせ。なお、そのほかについても詳細はHPおよび上記番号へ。

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