コンドルの晩年の力作 華麗な空間に酔いしれる 清泉女子大学 旧島津公爵邸

中央ホールから正面玄関を望む。ホール中心に88枚のステンドグラスが配されている。1階の部屋は主に来賓用、2階は質素な造りで、私室として使われていた。(画像クリックで拡大)

 鹿鳴館やニコライ堂を手掛け、「日本の洋館建築の祖」といわれる英国人建築家、ジョサイア・コンドル。旧島津公爵邸は、現存する数少ない彼の住宅建築の一つであり、晩年の力作でもある。

 現在は清泉女子大学の本館として利用されているが、4月~6月と10月から12月の月2回(隔週水曜日、12月のみ第1・2水曜日)、見学ツアーがある。

 室内に入ると、正面扉やホールに多数配されたステンドグラスの美しさに目を見張る。アールヌーボー様式のデザインが光を受けて輝き、華麗な世界を演出する。

 建物は、ルネサンス様式を基調にまとめられた古典的で重厚な造りだが、不思議と堅苦しさを感じない。それは曲線を描くように庭に張り出した2層のバルコニーや丸みを帯びた円柱を用いたからだ。

 コンドルの配慮は細部にまで及んでいる。例えば、バルコニーの列柱廊。石製の手摺りに目を移せば、精緻な加工が施されているのに気付く。室内の天井や暖炉には彼が愛したバラのレリーフがあしらわれている。抜かりない意匠の数々に、感嘆せざるを得ない。

※見学ツアーは6月分までは受付終了。10月以降は耐震工事を行なう関係で、現在未定のため、HPで要確認。

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“華麗なる一族”気分が味わえる。洋館建築の美しさと同時に往時の華族の財力にも驚く。

中央ホールに面している大階段。正面玄関、応接室などの主要な部屋はこのホールにつながる。(画像クリックで拡大)

南庭園から見た外観。張り出した2層のバルコニーが美しい。柱が連なる廊下の精緻な造りも評価が高い。1915(大正4)年に完成。煉瓦造りでありながら外壁を白いタイル張りにしたのもコンドルならでは。(画像クリックで拡大)

応接室。バルコニーに面した部屋も庭に張り出しており、窓ガラスも湾曲したものを使っている。どの部屋にも暖炉と鏡がある。(画像クリックで拡大)

所在地 東京都品川区東五反田3-16-21
TEL 03-3447-5551
アクセス JR「大崎駅」「五反田駅」、都営浅草線「五反田駅」「高輪台駅」から徒歩10分
見学ツアー 年内は10、11、12月の第2・4水(12月のみ第1・2水)を予定。見学は10、11、13、14時~の1日4回(各回40分)
見学問い合わせ honkan-kengaku@seisen-u.ac.jp
URL http://www.seisen-u.ac.jp/shimazu/01history.html
備考 各回定員10名(先着順)

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