(文=廣川 淳哉)

 手の差し込み口に施したイエローラインに、特徴的なプロポーション。ボディーには見慣れたロゴマークがある。チェコ共和国・ルズィニエ空港の洗面スペースに設置されたハンドドライヤーは、これまで見たどの製品よりも印象的だ。その理由は、掃除機で有名なダイソン社の製品だったため。ハンドドライヤーは濡れた手を乾かす器具で主にトイレに設置されている。この製品は、いつ発売されたのだろうか?

なぜダイソンがハンドドライヤーを?

 調べてみると、ダイソン社のこのハンドドライヤーは商品名を「エアブレード」と言う。2007年にリリースされたエアブレードは、強力な風により濡れた手を約10秒間で乾かす。海外の空港やミュージアムなどに広く設置されているが、日本未発売のため、日本ではほとんど知られていない製品だと分かった。

 しかし、「なぜダイソンがハンドドライヤーを?」という疑問が残る。その謎を解く鍵は、製品のテクノロジーにあった。エアブレードは、同社が掃除機用に開発したダイソンデジタルモーターが持つ、空気の流れを生み出すテクノロジーを応用している。高速で回転するモーターが空気を排出することに着目し生まれた製品だった。

チェコ共和国・ルズィニエ空港に設置されたハンドドライヤー、ダイソン「エアブレード」(画像クリックで拡大)

両手を差し込むと、手のひらと手の甲にそれぞれ強力な風を吹き付ける(画像クリックで拡大)