「ミドリムシクッキー」450円。1箱で5枚入り。現在は、科学未来館の「Miraikan Shop」のみで販売されている(画像クリックで拡大)

 淡水の中に生息する、単細胞の微生物「ミドリムシ」。我々の生活にはあまり馴染みのないそのミドリムシを使ったクッキーが、意外なまでの大ヒットになっている。東京都江東区の日本科学未来館にある「Miraikan Shop」で販売されている「ミドリムシクッキー」だ。企画展「『おいしく、食べる』の科学展」開催に伴って昨年11月から販売を開始したところ、多い日では1日1000個以上売り上げるなど、ショップオープン以来最大のヒット商品となった。科学展自体は3月22日に終了したが、人気を受け、ミドリムシクッキーの販売は継続されるという。

 そんな微生物を食べちゃって平気なの? と思いそうだが「Miraikan Shop」を経営する森アーツミュージアムショップ(東京都港区)の広報担当・松久壽子さんはこう話す。

 「ミドリムシは、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸など栄養素がとても豊富でヘルシー。そのうえ淡水ならどこにでも生息するので、環境にも優しい食材です。科学未来館の企画展にあわせ、食材としてのミドリムシにもっと注目してもらうためにこの商品を開発しました。1枚あたり2億匹のミドリムシが入っています」

 気になるお味は、豆乳クッキーに似たさっぱりとした味。少々青臭い後味が残るが、充分食べられる。

 「ミドリムシの魅力であるヘルシーさを生かすために、クッキーに砂糖やバターは使っていません。とは言え、おいしくなければただ奇をてらっただけの商品になってしまいますから、もう一度食べたいと思ってもらえる味にすることに一番気を遣いました」(松久さん)。

 なお、“食材”となるミドリムシは、石垣島の培養施設で真心をこめて育てられているという。ヘルシーかつ環境に優しい次世代の食材として注目されるミドリムシ。今後もミドリムシを使ったおいしくヘルシーな商品の登場に期待したい。

(文/鼠入昌史=Office Ti+)