2015年9月9日にダイハツ工業が発売した新型軽乗用車「キャスト(CAST)」。新型「ムーヴ」をベースに開発した車両で、異なるデザインの「キャスト アクティバ」「キャスト スタイル」「キャスト スポーツ」(スポーツのみ10月下旬発売)の3種類が用意されたが、はたして目算通りに“スズキ「ハスラー」のライバル”となりうるのだろうか?

【コンセプト】楽しんで作ったら売れちゃったお手軽ハスラーに対し…

ダイハツ「キャスト アクティバ」
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 「小沢の大胆予想! 2014年はモテ車が復活する!?」でも書いたが2014年、軽自動車界のみならず、業界全体の台風の目となったのはスズキ「ハスラー」だ。

 定番軽トールワゴンの「ワゴンR」をベースに、丸目の可愛らしいマスクにSUVっぽい背高ボディーや大径タイヤ、カラフルカラーリングを施したらビックリするほどヒット! 月1万台超えのビッグセールスを記録しただけでなく、2015年になってもときおり月1万台超え。スズキのスタッフも「正直、ビックリしてます(笑)」という想定外のホームラン。

ダイハツ「キャスト スタイル」
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 面白いのはスズキがさほど狙っていなかった点だ。最大のキモたるデザインは当時定年間近の 服部守悦デザイナーの作で、小沢がレトロ路線を狙ったんですか? と聞くと「レトロというより私がやりたいことをやりました」と半分微笑みながらのお答え。今は某美大の先生となられた服部さん。会社への最後のご奉公というノリだったと見た。

 一見、ワゴンRとはかなり違うボディーも、上屋やタイヤサイズは違うが、エンジンの基本セッティングやサスペンションは結構そのまま。つまり「これを変えただけで生まれ変わった!」の1つの成功例。一方、伝統の硬派4WD、スズキ「ジムニー」はオリジナル性はあってもバカ売れはしないわけで、期せずして軽の新ビジネスモデルを作り上げちゃった部分もある。

スズキ「ハスラー」
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