写真家の三井公一氏に注目の最新デジカメをいち早く試してもらい、撮って出しの実写画像を紹介する連載。今回は、ソニーのフルサイズミラーレス一眼「α7R II」(ILCE-7RM2)を紹介する。撮像素子の画素数は約4240万画素と高画素なうえ、暗所撮影に優れる裏面照射型を採用しているのがポイント。5軸の補正に対応するボディー内手ぶれ補正機構やホールド性を高めた新デザインのボディーなど、手ぶれによる失敗を最大限減らす工夫も盛り込まれている。写真ファン注目の高画質モデルの実力を三井カメラマンに検証してもらった。

 フルサイズのミラーレス一眼として人気を誇る、ソニーのα7シリーズ。2014年末、ベーシックモデル「α7」が「α7 II」にモデルチェンジしたことは記憶に新しい。α7 IIに続き、高画素モデル「α7R」もこの8月に「α7R II」としてリニューアルした。約4240万画素のフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーとボディー内手ぶれ補正機構の醍醐味を味わうべく、街に持ち出してインプレッションしてみた。

有効4240万画素のフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを搭載したソニーの高画質ミラーレス一眼「α7R II」(ILCE-7RM2)。ボディー単体モデルの実売価格は42万円前後
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 外観は、従来よりも持ちやすくなったグリップや押しやすくなったシャッターボタンなど、先にモデルチェンジしたα7 IIと同様の改良が加えられた。各種機能を割り当てられるカスタマイズボタンを10個も備えるなど、さまざまなフォトグラファーの使い方に合わせられる設計がうれしい。倍率0.78倍の電子ビューファインダーは、カールツァイスの「T*コーティング」を新たに採用し、視認性も抜群だ。全体的に、先代のα7Rよりも使いやすさと高級感が向上しているのは歓迎したい。

先行してモデルチェンジした「α7 II」と同じボディーを採用し、操作性と質感が高まった
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 フルサイズの裏面照射型センサーは世界初となる装備だが、解像感の高さだけでなく高感度やダイナミックレンジの向上が見られ、あらゆるシーンで被写体をリアルに残せるようになった。約4240万画素という高解像度のため、わずかな手ぶれも目立ちやすくなるが、5軸のボディー内手ぶれ補正機構がしっかりと効いてくれた。この点はちょっと心配していたのだが、撮影画像を見て大いに驚くとともに、暗いシーンでも安心してシャッターを切ることができた。

高倍率ズームレンズでハチ公前交差点を撮影。鮮やかな色再現とコントラストがいい感じだ。ビルや看板の立体感や質感が、高解像度モデルであることを感じさせる(FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS使用、ISO100、1/200秒、F10.0)
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バスでの移動中に撮ったエアコンのアウトレット。やや揺れる車内だったが、1/100秒のシャッター速度でも手ぶれせずシャープに写し止めることができた。メッキ塗装のクリアな感じがまぶしい(FE 90mm F2.8 Macro G OSS使用、ISO100、1/100秒、F2.8、-2.3補正)
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雨上がりの渓谷の水たまりをマクロレンズで。落ち葉にピントを合わせて、木々から降り注ぐ光をぼかした。このカメラは、ヌケがよくシャープなレンズと組み合わせた際に真価を発揮する(FE 90mm F2.8 Macro G OSS使用、ISO640、1/100秒、F2.8、-2.3補正)
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