5年連続で特Aを獲得した北海道米の最高峰

米農家3代目で、JA新すながわゆめぴりか生産協議会の会長でもある大関光敏さん。祖父が戦前に始めた農業を、父親が規模を拡大。大関さんが跡を受け継いだ
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 全国の米農家が、その存在を恐れている地域がある。地域ごとにおいしい米を作り、しかも日本最大の作付面積を誇る北海道だ。長年冷害対策用の低品質米を大量生産してきたこともあり、北海道米は「猫またぎ」と蔑まれてきた時代が続いていた。

 ところが、温暖化の影響なのか、近年は北海道の気候が米作りに最適になってきたという。加えて、他県が苦労した事例を研究・分析したうえで、北海道という気候風土に適した「きらら397」や「ななつぼし」に代表される、多種多彩な品種の開発に成功した。

 今や北海道は、日本一の米どころになったと言っても過言ではない。北海道で誕生したブランド米の中から、平成22年度から26年度まで5年連続で特Aを受賞している「ゆめぴりか」を紹介する。ちなみに、ぴりかはアイヌ語で「美しい」という意味がある。

右手奥の2本目の鉄塔までが大関家の田んぼ。23町歩の田んぼでゆめぴりかとななつぼしを半分ずつ育てている
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 「ゆめぴりかは北海道米の最高峰です」と大関光敏さんは胸を張る。大関さんは、石狩平野のほぼ中心に位置する、北海道空知郡奈井江町で、ゆめぴりかを作っている米農家の1人だ。

 この地域は、昔から石狩川の氾濫に悩まされてきた。しかし、その洪水が肥沃な大地をつくり出した。奈井江は、今や北海道屈指の米の産地として知られている。どんな場所でゆめぴりかを育てているのか、大関さんに田んぼを案内してもらった(取材は8月24日)。

 「ずっと向こうに2本目の鉄塔が見えますよね、あそこまでがうちの田んぼです。全部で23町歩(6万9000坪)あります」