懐かしのコロッケパンを求めて

 コロッケパン。

 この響きだけで学生時代がよみがえってくる方もいらっしゃるでしょう。私も中学、高校の部活帰り、コロッケパンをよく食べていました。まさに青春の味です。そんなコロッケパンが静岡県三島市の名物として話題を呼んでいることをご存じでしょうか。

 実は三島は箱根西麓で獲れる「三島馬鈴薯(メークイン)」が有名で、2007年に三島市、市民、農作物関係者を中心に「みしまコロッケの会」を結成。今や「三島といえばコロッケ」というほど親しまれていて、みしまコロッケで街が活性化されているんだとか。

 そんなみしまコロッケをさらに全国的に有名にしたのが三島市にある製パン会社、グルッペ・石渡食品(以下、グルッペ)の「みしまコロッケパン」。第3回「日本全国ご当地パン祭り」で1位となり、多いときには1日2000個を売り上げる人気商品になったそうです。その人気の秘密を探るべく、三島市にあるお店を訪ねました。

グルッペ・石渡食品(以下、グルッペ)の「みしまコロッケパン」
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取材に応じてくださったグルッペ常務の石渡麗子さん(左)。今年10月18日に東京国際フォーラムで開催される「日本全国ご当地パン祭り」では殿堂ブースで「みしまコロッケパン」「みしまフルーティキャロット」を販売する予定だそうです
こちらが念願のできたて「みしまコロッケパン」(税込み260円)。衣がサクサク
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グルッペはコロッケパンだけでなく、地元の三島ニンジンを練りこんだ「みしまフルーティキャロット」も第4回「日本全国ご当地パン祭り」で優勝したそうです
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店内にはイートインスペースも

 みしまコロッケパンの特徴は、白いもちっとしたパン生地。三島産の米を炊き上げてお粥状にし、小麦粉と練り合わせて蒸しパンにしているんです。そうすることで米粉よりもっちりとした食感になり、米本来の甘みもより強く感じられるそう。

 こだわりはパンだけではありません。コロッケに使うパン粉は一から作っていて、サクっとした衣になるように4日間低温熟成させた生パン粉を使用しています。コロッケの具は三島馬鈴薯とベーコンとブラックペッパーのみ。牛肉や豚肉は冷めると臭みが出てしまうため、うまみの詰まったベーコンを使うことにしたそうです。お米を使っているからかクドさがなく、心に優しく響く味なんです。

みしまコロッケだけだと115円
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