開発責任者、エンジニア、カーデザイナー、企画担当者、あるいはエネルギーに関わる人々…小沢コージが新たなクルマが生まれる裏側に深く関わる人物に話を聞いていく連載。今回登場するのは、クルマの未来、日本のエネルギーの未来にを考えている資源エネルギー庁の担当室長。

<はじめに>

 事実上の世界初の量産燃料電池車、トヨタ「MIRAI」の発売から約9カ月。水素ガスを燃料とする「水しか出さない究極のエコカー」はもちろんすごい。だが、安くなっても1台700万円台で補助金を国から200万円、地方自治体から100万円もらってやっと400~500万円レベルの値段。水素ステーションの普及も年度内に約100カ所という速度感だ。これで、はたして燃料電池車は本当に普及するのか?

 MIRAIをはじめ、待ち受けるニッポンの自動車の将来とは? 小沢コージが単刀直入に資源エネルギー庁に聞いてみた。

戸邉千広(とべ・ちひろ)


経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新産業・社会システム推進室長/燃料電池推進室長/熱電併給推進室長。1992年東京大学教養学部卒業・通商産業省(当時)入省。内閣官房内閣総務官室副参事官、資源エネルギー庁省エネルギー対策課課長補佐、外務省在イタリア日本国大使館参事官、ローソン(官民交流法派遣)をへて2013年7月より現職。水素エネルギーなど新たなエネルギー対策に取り組んでいる。
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