ジャガー・ランドローバー・ジャパンから新型スポーツサルーン「XE」が、2015年8月29日に販売開始となる。モダン路線にデザインが変わったジャガーXEはどんなポジションを目指しているのだろうか?

【コンセプト】ジャガーはなぜ生まれ変わったのか?

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 あれれ? いつの間にジャガーってこんな風になってたの? そう思う人もまだ少なからずいるだろう。イギリスの高級車であり、伝統のスポーツカーブランド、ジャガーが久々に作る入魂の新作サルーン「XE」だ。

 今のモダンモード路線は2007年発表の「XF」や2009年発表のフラッグシップ「XJ」からであり、自動車業界ではとっくに昔の枯れた高貴な味わいを捨てたことが知られていたが、一般的にはあまり伝わっていなかったと思う。なぜならXFもXJもサイズや価格が明らかに一部限られたリッチ層向けだったからだ。

BMW3、メルセデスC、アウディA4とガチンコ勝負!

 ところが新作XEは違う。2008年から本格的にバックに付いたインドのタタ財閥から、2014年だけでも38億ポンド(約3700億円)もの開発資金がジャガー・ランドローバーグループに投入され、XEのアルミ複合ボディーやメインエンジンは完全な新作。特にボディーはアルミ化率約75%という革新ぶりで、2014年発表のメルセデス・ベンツ「Cクラス」の約50%を上回っている。エンジンも今年12月から投入予定の新作「INGENIUM(インジニウム)」シリーズは、超低フリクションの2Lクリーンディーゼルが売りで、パワー的にも環境対策的にも世界トップレベル。なにしろ燃費は欧州基準で約26.5km/Lって話なのだ。

 そのうえ新型XEはプレミアムマーケットの中心であるBMW「3シリーズ」、メルセデス・ベンツ「Cクラス」、アウディ「A4」に真っ向勝負を挑む。要するに外観もテクノロジーも商品戦略的にも徹底的にドイツプレミアム御三家とガチンコで勝負する。伝統芸能がが売りの風流な“傍流プレミアム路線”では全くないのだ。

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