今回は、ニコンが2015年7月に発売した「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」を紹介する。APS-C型のセンサーを搭載したDXフォーマット専用の標準ズームレンズで、画角はフルサイズ換算で24-120mm相当。手ぶれ補正機構(VR)はもちろん、高性能レンズを中心に施されるナノクリスタルコートや電磁絞り機構などを搭載した高級モデルだ。

 ニコンは現在、10機種のデジタル一眼レフカメラを発売している。そのうち、フルサイズセンサーを搭載したFXフォーマットのカメラが6機種を占める。ラインアップだけを見れば、ニコンはFXフォーマットに注力しているように見える。しかし、DXフォーマットもしっかりとアップデートを続けており、今年3月に発売したDXフォーマットの最新モデル「D7200」はFXフォーマットの上級機に迫るスペックを誇る。そして何よりエラいというかニコンらしいのが、DX専用レンズもコンスタントに新製品を出し続けているところだ。

 今回紹介する「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」も、そんなDXフォーマット用の標準ズーム。2008年に発売された「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」の実質的な後継モデルといえる。16-85mmと比較すると、望遠側は5mmだけ短くなったものの、半段~1段明るくなり、しかも重量は5g軽くなった。別に5mmと5gを掛けたわけでもないだろうが、24-120mm相当でF2.8-4という明るさはバランスの取れたスペックだと思う。

ニコンが7月16日に発売した「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」。実売価格は11万円前後で、在庫は潤沢だ
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フルサイズ対応の「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR」。16-80mmと比べると、ひとまわり以上は大きく重い
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 まったく同じ画角をカバーするFXフォーマット用のレンズに「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR」がある。フルサイズ対応だけあって鏡筒はずんぐりとしており、重量は710gもある。それに対し、16-80mmは広角側が1段明るいにもかかわらず、鏡筒はスリムで480gと小型軽量だ。今回はD7200との組み合わせで実写したが、ホールディング性は良好だった。弟分の「D5500」と組み合わせれば、ややバランスは崩れるものの重量は1kgを切る。旅行で極力荷物を減らしたいときには、性能的な部分も含めていい組み合わせかもしれない。

朝、取引がひと段落した後の築地市場。“黒の中の黒”がしっかりと再現され、意図した通りに仕上がった(D7200使用、ISO100、1/80秒、F5.6、33mm相当)
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VR(手ブレ補正)はもちろん流し撮りに対応している(D7200使用、ISO100、1/6秒、F22、30mm相当)
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光の少ない場面では、こうした渋い絵を狙いたくなる(D7200使用、ISO100、1/125秒、F5.6、78mm相当)
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