いつの間にか世界にお届け

――大変だと思うことはありますか?

夢眠:ちょっとでもいいから、その国の言葉でMCをしたいと思って、コーディネーターさんとか、スタッフさんなどに聞いて現地の言葉を覚えるんですが、難しいですよね。ちょっとでも言葉をしゃべることで、一体感が生まれる気がするので、もうちょっと流暢にしゃべれたらいいと思います。

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相沢:でんぱ組の説明をするときも難しいですね。それこそ「モエキュンソング? 分からない」となっちゃうんですよ。でも萌えきゅんソングってほかに例えられなかったり、でんぱソングもなかなか伝わらなかったり。秋葉原からの独特の言葉などは、背景を言いながらじゃないと伝わらないのですごく難しいですね。2.5次元と言ってもやっぱり伝わってない(笑)。「2.5次元、2Dと3Dの間です」と言いますが、分かったような気がするけど分からない……。

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成瀬:海外の方からインタビューを受けるときも、少し考えるときがあります。私たちは自分たちのことをオタクと言っているので、好きなアニメ作品などをすごく聞かれるんですけど、そのときに「この作品の名前を言っても海外では浸透してないんじゃないか」みたいなことも考えますね。あえてすごい有名な作品名を言っちゃったりします。ここは『セーラームーン』と言っておこうみたいな……もちろん好きなのですが、そういう心の葛藤もありますね。違うタイトルを出したいけど、言っても分からないだろうなと。取材してくれる方が超オタクな場合は通じるんですけどね。この作品は海外展開をすごくしているので、これなら知っているだろうみたいな……。

――もともと海外でライブをしてみたいという思いはあったのですか?

古川:もともとは海外展開なんて考えていなかったし、たまたま私たちのキャッチコピーが「萌えきゅんソングを世界にお届け」という、海外をばりばり意識している感じのあれなんですけど。当初は全然でした。千代田区にとか言っちゃうよりは世界の方がいいかなみたいな感じで。ずっと言っていたらいつの間にか世界にお届けできている自分らがいて、知らない間に言霊になっていたという感じです。

最上:アルバムも『WORLD WIDE DEMPA』の文字を使っていたりとか、でも別にうちらはそういう志向じゃなかったんですけど、たまたまそれを海外のファンの方が見つけてくれたりとか、海外のレコード会社の方が作ってくれたり。そうしたら何かやっとそれを届けられているというか。

古川:言っていることが合ってきたみたいな。

最上:感じになっています、最近。

(文/吾妻拓=日経トレンディネット、インタビュー写真/チェリーマン)