出会い系アプリで男女が知り合う機会は、どこの国でも増えてきました。相変わらず“その場限りの相手探し”という傾向があるため、長く真面目に付き合うことを優先する人にとってはかなり抵抗があります。また、たとえオンラインで知り合っていい仲になっても、周囲の人たち、特にオンラインが生む新しい感覚にはなじめない親の世代に認めてもらうにはいろいろと苦労があります。ジャカルタに住む女性がドイツ人の男性とどうやって知り合ったか、彼との付き合いについて何が頭痛の種なのか、レポートします。

【リポート】ジョナサン・エンド
Twitterで100万人以上のフォロワーがいる「@anjinggombal」の創設者の1人。このアカウントは2011年に、マーケターによる「インドネシアで最も影響力のある若者、女性、ネット市民(YWN)100」に選ばれた。ジョナサンは、「グループMジャカルタ」でソーシャルメディアのヘッドを務めたあと、“インドネシアで一番幸福なデジタルエージェンシー”とされる「XM グラヴィティ」の戦略担当として働いている。同社はユニリーバ、ジョンソン&ジョンソン、ネスレ、ユニ・チャーム、大塚製薬(ポカリスエット)などの有力クライアントを抱えている。ジョナサンはコンサートと旅が好きで、好きなバンドのコンサートを見るためだけに海外旅行もいとわない
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 みなさん、こんにちは。ジョナサンです。
 今回は“出会いアプリ”系の話です。デジタルテクノロジーの普及が社会のさまざまな感覚や考え方を変えてきています。男女の知り合い方もその一つですが、その関係の深め方、周囲の人たち、特にアナログ社会の習慣に慣れてきた人たちをどう説得していくかなどで、かなりの苦労があります。

 メガは25歳です。グラフィックデザイナーとしてジャカルタで働いていますが、彼女の実家は800キロ離れたカリマンタンにあるポンティアナックです。インドネシアの多くの若い人たちと同じく、7年前に高校を卒業して評判の高い私立大学に入るためにジャカルタにやって来たのでした。

メガはジャカルタで働く25歳のグラフィックデザイナー。大学卒で月収は 600 米ドル、趣味はファッション、買い物。実家は800キロ離れたカリマンタンのポンティアナックにある
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 「両親は私に高い教育を受けさせたかったのよ。だって仕事を見つけるのが簡単になるでしょう。それでジャカルタで評価の高い学校に入ったんだけど、学科は私の好きにさせてもらったわ。ファッションとデザインが好きなので、グラフィックデザイン、ヴィジュアルコミュニケーションを選んだの」