写真家の三井公一氏に注目の最新デジカメをいち早く試してもらい、撮って出しの実写画像を紹介する連載。今回は、キヤノンが6月中旬に発売したフルサイズ一眼レフカメラ「EOS 5Ds」を紹介する。プロやアマチュアに幅広く使われているベストセラー機「EOS 5Ds Mark III」と同じ使い慣れたボディーに、有効5060万画素という高画素のCMOSセンサーを搭載したのが特徴だ。2月に開催されたカメラ機器の展示会「CP+」ではタッチ&トライに長蛇の列ができるほどの注目を集めたEOS 5Dsだが、三井カメラマンの評価はどうだろうか?

 2月のCP+2015で話題をさらった、有効約5060万画素を誇るキヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS 5Ds」シリーズ。標準仕様の「5Ds」とローパスフィルターの効果をキャンセルした「5Ds R」の2種類が存在するが、今回はスタンダードな5Dsをインプレッションしてみた。

有効5060万画素の高精細CMOSセンサーを搭載したキヤノンのフルサイズ一眼レフカメラ「EOS 5Ds」。実売価格は46万8000万円前後で、在庫は比較的潤沢だ
[画像のクリックで拡大表示]

 EOS 5Dsシリーズは、巷で噂されている「EOS 5D Mark III」の後継機ではなく、高画素の派生モデルという位置づけになっている。なので、デザインや操作系はわずかに変更された部分があるものの、基本的にはEOS 5D Mark IIIとほぼ同様と考えていい。既存シリーズのユーザーが手にしても違和感なく、すぐに撮影できるだろう。

ベストセラーモデル「EOS 5D Mark III」の本体デザインやサイズを継承する「EOS 5Ds」。操作ボタンやダイヤル類の配置も同じだ。手持ちのレンズやストロボなどのアクセサリーをそのまま使って撮影できるのが魅力だ
[画像のクリックで拡大表示]

 これまでEOSシリーズを使っていたフォトグラファーなら、いともすんなりと5060万画素の至福を味わうことができるだろう。その写りは、今までのEOS 5Dシリーズとは明らかに異なるクオリティーだ。スタジオや建築撮影などの業務用途はもちろん、写真ファンの風景撮影や人物撮影でも、高画素を生かした鮮明な作品が続々と生まれてくるに違いない。

5Dsが一番活躍しそうな撮影ジャンルは、何といっても風景だろう。近景から遠景まで、緻密な描写はとても魅力だ。大判で出力して展示するのにも向く(EF16-35mm F4L IS USM使用、ISO100、1/500秒、F8.0)
[画像のクリックで拡大表示]
岬の岩場をアップで撮影。シャッターを切った時には気付かなかった細かい描写に驚いた。空気の澄む冬場は、より鮮明な写りが期待できそうだ(EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM使用、ISO100、1/640秒、F8.0、-1補正)
[画像のクリックで拡大表示]
5060万画素の解像感はスゴい。使い込まれた船の縁やロープの質感、水面の様子まで余すところなく写し出す(EF24-70mm F4L IS USM使用、ISO100、1/500秒、F5.6)
[画像のクリックで拡大表示]