α7Sを買って、早くもレンズ沼にハマる

 ところで、私は冒頭で「後悔している」と述べた。ナニに後悔しているのか? 「交換レンズ欲しい病」に罹患するのではないかとの恐れがあっさり現実のモノになってしまったところ、つまり、α7Sを買ってしまったことをニヤニヤ笑いながら後悔しているのである。それがあるから(ありそうだから)これまでα7三兄弟には手を出さずにいた。同じ理由により「見ないようにしている」のは富士フイルムのX-T1なのだが、ともあれこの点に関し私の見立ては見事、的を射ていたワケである。

 当初「α7Sは高倍率ズームで便利に使い倒すのがお似合いさ!」との判断により、私はα7Sボディーと一緒にFE24-240mm F3.5-6.3 OSSを購入。当面、この組み合わせで楽しむことにして、それ以上の拙速なシステム拡張は考えていなかった。というより、考えないようにしていた。いうまでもなく「溺れたら死ぬ」ことがわかっているからである。ところが、1週間もしないうちにVario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSSを追加購入することに。α7Sを使い始めたら、交換レンズを増やしたいという気持ちがどんどん沸き上がり、どうしても抑えることができなくなってしまったのです。バレたらヤバいとは思いました。でも、我慢できなかった(本人の供述調書より)。

 やっぱり底なし沼だったわ…。

高感度時の低ノイズのみならず、全感度で見せる広いダイナミックレンジもα7Sの特徴のひとつ。“α7S II”でどのような進化を見せてくるのか今から楽しみで仕方がない。もっとも、α7Sを買って間もない私にとってのソレは、オソロシイ近未来でもあるワケなのだが…(α7S+Vario-Tessar T* FE16-35mmF4 ZA OSS使用、ISO500、1/1000秒、F8.0)
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このときのISOオートによる感度設定はISO160000だった(ISO拡張設定を適用しての撮影)。「一万六千」ではなく「いそ・じゅうろくまん」であることにお間違えのないよう願います(α7S+Vario-Tessar T* FE16-35mmF4 ZA OSS使用、ISO160000、1/60秒、F4.0)
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AFの低輝度限界は-4EV(ISO100相当、F2.0レンズ使用)と、高感度画質に優れるキャラクターを支えるにふさわしい実力を確保。しかし反面、十分に明るいナンでもなさそうなところでピントをつかみ損ねるという伝統の(?)クセは残存するので相応の注意は必要だ(α7S+Vario-Tessar T* FE16-35mmF4 ZA OSS使用、ISO51200、1/20秒、F4.0)
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この時期に熟慮の末α7Sを手に入れご満悦の落合カメラマン。しばらく高倍率ズーム1本でいくはずが、高性能の超広角ズームにも手を出してしまい、早くもレンズ沼に足を絡め取られている模様…
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落合憲弘(おちあいのりひろ)
プロカメラマン
街中スナップ大好きのしがない写真撮り&物書き。生まれながらの天の邪鬼。もともと機材関係には興味がなく、そもそもカメラにもこだわりはなかったハズなのだが、デジカメ時代に突入してからは「より自分にピッタリの一台を追い求める」という都合の良いイイワケのもと、年間5~10台のデジカメを購入するハメに陥りつつ、青息吐息で現在に至る。だが、カメラ好きではなく写真好きを自認。加えて、クルマにもチトうるさいと自分では思っている。カメラグランプリ2015選考委員。