海外でのイベント出展や出演に政府の補助金

 日本のポップカルチャーなどを紹介する海外イベントには有名ゲストが参加するのが当たり前になりつつある。7月10日~12日にロンドンで開催される「Hyper Japan」(ハイパージャパン)にもJEに出演するでんぱ組.incや藍井エイルが出演するほか、May J.やX JAPANの出演も決まっている。10月末まで開かれているミラノ博覧会の「ジャパンデイ文化公演」(7月11日)には、きゃりーぱみゅぱみゅが出演予定だ。8月7~9日にサンフランシスコで開催される「J-POP SUMMIT Festival 2015」には、KEN ISHIIや浅野忠信、JAM PROJECTなどがゲスト出演する。

ロンドンで開催されるハイパージャパンは年2回の開催だ
[画像のクリックで拡大表示]

 クールジャパン――日本政府は日本のアニメやマンガ、ゲームや音楽などのコンテンツや食、ファッション、伝統文化などの魅力を世界に発信して日本の経済成長につなげるブランド戦略に取り組む。2020年の東京五輪開催は海外からの訪日客を見込める好機であり、様々な取り組みを加速させている。海外イベントに出演する日本のゲストたちの支援もその一つだ。

 総額60億円――今年3月から募集が始まった「J-LOP+」(ジェイロップ・プラス)は、6月30日までに277件が採択され、約27億円の交付が決まった(「経済産業省クールジャパン補助金事業の第2幕、J-LOP+が目指す“地方創生”」も参照)。J-LOP+は日本のコンテンツの海外展開を支援する補助金制度で、経済産業省が進める。関連する産業を海外で拡大したり、訪日観光客を増やすことによって地域経済を活性化することなどを目的としたものだ。日本のコンテンツのプロモーションをするためのイベント出展や映像作品に外国語の字幕をつけるローカライズなどの事業に補助金が交付される。

 2013年3月から募集を始めた「ジャパン・コンテンツ ローカライズ&プロモーション支援助成金(J-LOP)」から枠組みを広げ「地方発コンテンツの発信強化」「支援対象の拡大」「使い易さの向上」を新たに掲げた。「J-LOP+では申請と交付決定までの日程を公表しており、利用する事業者がスケジュールを立てやすいようにした」(J-LOP+の事務局となる映像産業振興機構広報部の鈴木麻希子マネージャー)。J-LOPは総額155億円の規模で今年3月で募集は終了したが、音楽ライブやアニメやマンガのプロモーションイベント、海外での国際映画祭でのPRなどで幅広く使われた。最終採択件数は約3800件だった。

J-LOP+の補助金は地方発のコンテンツの発信強化なども利用できる
[画像のクリックで拡大表示]