バックライトは「直下型」「部分駆動」がベスト

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 4K液晶テレビを選ぶうえで、分かりにくいのが「バックライトの種類(方式)」ではないだろうか。

 以前の液晶テレビのバックライトには、「CCFL(冷陰極蛍光管)」と呼ばれる蛍光灯のようなものが用いられていた。しかし最近では薄型化が可能で消費電力も低いLEDが用いられている。

 LEDバックライトは、大きく「直下型」と「エッジ型」の2種類に分かれている。直下型は液晶の裏側にLEDを敷き詰めたもので、エッジ型は液晶の裏側ではなく上下などに配置したものだ。どちらも導光板を用いることで画面が均一な白に見えるようになっているが、LEDの数と配置が大きく異なる。直下型のほうが多くのLEDを使うことで画面を明るく(高輝度)にできる。高画質をうたうモデルのほとんどは直下型バックライトを採用している。だが、背面にLEDを敷き詰めるため薄型化は難しい。

直下型LEDバックライトとエッジ型LEDバックライトの違い(東芝「REGZA J10Xシリーズ」の製品情報サイトより)

■「部分駆動(ローカルディミング)」に大きな違い

 直下型とエッジ型の最も大きな違いは、「部分駆動(ローカルディミングとも呼ばれる)」に関する点だろう。

 液晶パネルは、液晶の裏側にあるバックライトの光を透過させるため、光漏れが生じて黒が浮いてしまうのが大きなデメリットとなっている。自発光型であるプラズマパネルや有機ELパネルに比べて、その点において劣ると以前から言われていた。

 そこで実現したのがLEDバックライトの部分駆動である。バックライトを例えば横16×縦9=144個に分割し、映像の明るい部分のバックライトは明るく、暗い部分のバックライトは暗くすることで、映像全体のコントラストを上げるというものだ。

 直下型はパネル直下にLEDを敷き詰めるため、原理的には約800万個(4Kパネルのピクセル数は3840×2160=829万4400個)のブロックに分けて駆動することも可能だ。ソニーが米国で開催された「CES(Consumer Electronics Show)」で試作機を展示した「クリスタルLEDディスプレイ」などはまさにその発想で開発されたもの。一般的な液晶テレビはそこまで分割されていないが、コストさえ許せば現実的には可能である。

 一方でエッジ型の場合、上下に配置されたLEDを導光板で中央部まで導く設計になっており、バックライトを細かく分割することが原理的にできない。そのため部分駆動に対応しても、直下型ほどコントラスト性能を上げることができない。

バックライトの部分駆動の違い(東芝「REGZA J10Xシリーズ」の製品情報サイトより)
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 実際の違いは目で見て確かめてほしいが、高画質を徹底的に追求したい人には「直下型」で「部分駆動(ローカルディミング)対応」のモデルがお薦めだ。