東京ビッグサイトで、2015年6月10~12日まで、衣食住すべてがそろう、国際的な感覚に満ちたデザイン見本市「インテリアライフスタイル2015」が開催された。開催当初はターゲットがハッキリしない展示会だったが、ここ数年、「価格で判断するのではなく、高くても価値に見合う良いもの」を選ぶ消費者が増え、関心が高まってきたことから、「生活に寄り添うデザイン」をテーマにしているこの展示会にも注目が集まっているようだ。25回目を迎える今回は、遊び心満載の和のテイストに注目が集まった。

現代風に開花したちょうちんとバケツ

 今回、目立ったのはデザインで便利さや面白さを提供する生活雑貨の数々。特に、日本や地方の特性を意識した製品群に興味深いものが多く見られた。もともと、日本のさまざまな地域産業にスポットを当てることも「インテリアライフスタイル」の目的の一つ。他の見本市に比べて、地域性や和のテイストが濃いのも当然なのだ。

 例えば、秋村泰平堂の「TREE CHOU CHIN」は、大正10年創業の大阪のちょうちん製造加工販売業社が、現代の人々に身近にちょうちんを感じてもらいたいと製作したもの。フロアライトのように使えるツリー型の照明だが、そこにはちょうちん製造で培った技術が詰まっている。

秋村泰平堂「TREE CHOU CHIN」Sサイズ。40Wの電球が入っている。クリスマスツリー風にも使える
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ちょうちんなので、畳むことができる。そのためパッケージはピザボックスのようなデザインになっている
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 大正12年創業の渡辺金属工業は、姫路城の城下町で90年、バケツを作り続けている会社。一生使えるバケツをコンセプトに錆に強く壊れにくい自社のバケツを「オバケツ」と名付け、バケツの新しい使い方を提案している。その一例が「OBAKETSU ライスストッカー」。トタン製のバケツは光を通さず米の乾燥を防ぎ防虫にも優れている。その特性を利用して、バケツを米びつとして使えるようにデザインしたものだ。二重構造の蓋で密閉し、温度や湿度も適度にキープする、米のおいしさを保つ新しい米びつだ。その他、創業当時から作られている懐かしいデザインの「大正バケツ」、玄関先のムードを壊さない「OBAKETSU 傘立て」など、バケツの良さをあらためて見直せる製品が並ぶ。

渡辺金属工業「OBAKETSU ライスストッカー」3980円。写真はお米5kg用。他に、10kg、20kg、30kg用もある。カラーバリエーションも豊富
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渡辺金属工業「OBAKETSU 大正バケツ」1580円~
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渡辺金属工業「OBAKETSU 傘立て」3300円~
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