写真家の三井公一氏に注目の最新デジカメをいち早く試してもらい、撮って出しの実写画像を紹介する連載。今回は、富士フイルムが6月25日に発売するミラーレス一眼「FUJIFILM X-T10」を取り上げる。シリーズの高性能モデル「FUJIFILM X-T1」と同じ撮像素子や画像処理エンジンを搭載しながら、本体の幅を抑えて小型軽量にしたのが特徴。クラシックカメラ調のデザイン、電子ビューファインダー、チルト式液晶などデザインや装備を充実させ、写真趣味層にとって魅力的な1台に仕上がっている。

 高画質で写真ファンに定評のある富士フイルムの高性能ミラーレス一眼「FUJIFILM X-T1」。弟分ともいえる軽量コンパクトなモデルが6月25日に登場する。その名は「FUJIFILM X-T10」。その小さなボディーには、兄貴譲りの高い機能が詰まっていた。

富士フイルムが6月25日に発売するミラーレス一眼「FUJIFILM X-T10」。実売価格は、ボディー単体モデルが9万円、標準ズームレンズが付属するレンズキットが12万円前後。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色を用意する
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 ルックスは、まさに「ミニX-T1」という印象だ。製品写真を初めて見たときは「ちょっとチープな外観だな…」と思ったが、実物は思った以上にしっかりとした感触で安心。

 ボディーはX-T1よりひと回りコンパクトなので、ダイヤル類の径なども小さくなっているが、使い勝手が悪くなった感じはまったくない。それどころか、背面にあるセレクター(十字ボタン状の部分だ)の形状がよく、兄貴分のX-T1よりさまざまな設定変更が快適にできるくらいである(X-T1はこの部分がとても使いづらいのだ)。グリップの形状もよく、ホールドしやすい。前後に装備しているコマンドダイヤルは若干軽めの節度感だが、プッシュしてのファンクション呼び出しが使いやすかった。

FUJIFILM X-T10のブラックモデル。直線的に切り立った側面のフォルムなど、X-T1と共通性のあるデザインながらうまくデフォルメして親しみのある見た目に仕上げている
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こちらは元祖X-T1。X-T10と比べると本体の幅が広く、ワイド&ローな印象を感じさせる。X-T10では省略された防塵防滴構造を採用しているのも大きな違いだ
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 驚きなのは内蔵フラッシュだ。銘板部からポップアップするギミックは秀逸だ。これは、ぜひ実際に操作してみてほしい。

外観からは分かりにくいが、X-T1にはなかったポップアップ式のストロボを内蔵している。ポップアップする仕組みはかなり凝っており、一見の価値はある
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