オトナの女性がスクール水着を着る新時代に突入した。学校用水泳用品の大手メーカー・フットマークがネット限定で2013年から展開するオリジナル開発商品「かわいいスクール水着シリーズ」が、企画当初はターゲットではなかった成人女性の需要を伸ばしている。

 大のオトナが、なぜスクール水着を着るのか? 一体“スク水”着用のどこにメリットがあるのか? この素朴な疑問を同社にぶつけ、購入層に共通する女性像を探ったのが、前編「オトナの女性がスクール水着を指名買い、あえて“スク水”を選ぶ3つの理由」である。

 “スク水なのにオトナも着る”という新しい市場を創出した「かわいいスクール水着シリーズ」。今年4月に発売した新作は、20代30代女性の需要拡大を狙い、「かわいさを残しつつも大人っぽいクールさに挑戦した」という業界初の“襟つき”スクール水着。発売から2カ月で、販売枚数はすでに予想のおよそ2倍という好調な滑り出しをみせる。一体どんな水着なのか?

※本記事は、「オトナの女性がスクール水着を指名買い、あえて“スク水”を選ぶ3つの理由」の続きです。ぜひあわせてご覧ください。

購入層の分析から「大人もオシャレに着られるスクール水着」へ舵を切る戦略

 フットマークの「かわいいスクール水着シリーズ」は、“今までにないスクール水着”の開発に注力する同社が、「無地の学校色(濃紺・黒)なのにかわいい」を目指す進取のシリーズ。第1作(2013年発売)第2作(2014年発売)は、スカートにひらひら~っとしたフリルをあしらったのが共通の特徴である。

 第1作および第2作と、今年4月発売の第3作には、企画段階で大きな違いがある。それは「大人の需要を想定したか、否か」だ。

 「前2作は『大人も買ってくれたらいいな』ぐらいの気持ちはありましたが、需要を想定はしていなかった」(広報担当の吉河祐子さん)。にも関わらず、同社のネットショップ「水着で元気工房うきうき屋」では「シリーズを通して徐々に大人の需要が高まっている」(店長の三宅幸子さん)。この想定外の動きに商機をつかんだ。

 そこで同シリーズを、メインターゲットは従来通り女子中高生としながらも「大人の女性もオシャレに着られるスクール水着」(同社)との位置づけに舵を切り、大学生やOLなど20代30代の女性が着てもかわいく見える(であろう)デザインを、初めて戦略的に打ち出した。意図的なオトナ攻略、その手始めにあたるのが第3作なのである。