「スクール水着」にたどり着いた大人のオンナ心とは

 女の子が着ると、こんな感じ。この水着の「大きなサイズ」を大人の女性が着るわけですね。その姿を想像してみよう。一体どんな女性が、なぜスクール水着を着るのだろうか?

1作目のワンピース水着。腰まわりを二重のヒラヒラスカートでかわいく隠し、胸元も大きく開けない
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2作目はキャミソール風の細めの肩ヒモできゃしゃに見せつつ、Aラインのスカートで体のラインをすっぽりカバー。さらに股下のあるパンツが安心感をもたらす
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 「かわいいスクール水着シリーズ」はネット限定商品のため、購入客のリアルな姿は見えない。同社では注文データやアンケート回答、電話での問い合わせ内容で客層を推測、判断するという。20代、30代で大人のサイズを購入すれば本人用と推測できる。任意のアンケート回答に「自分用」と回答する欄もある。

 「もともとシリーズの企画として大人の需要は想定していなかったんです。ところが徐々に大人女性の購入率が高まっている」。同社のネットショップ「水着で元気工房うきうき屋」の店長・三宅幸子さんは、日々注文データの統計や電話での応対を通じて、ユーザーの動向を最も近くで感じている。

 「スクール水着を買おうという意思をもって購入する大人の女性は少ない。お客さまと電話で話してみると、『水着を探していてかわいいなと思って見たら実はスクール水着だった…』という方が多いですね」。こう話す三宅さんはスクール水着を自分用に購入する女性客に対し、こんなイメージを描いている。

【スクール水着を自分用に購入する大人女性の基本イメージ】
1)体形や肌の露出に、人の目を気にする
2)女性用水着に多い派手なカラーや柄物は避けたい。目立たない無地を好む
3)それでもオシャレ感やかわいらしさを求めている

 「海やレジャープールに行くのに、せっかくなら水着を着てオシャレを楽しみたいけれど、肌の露出や人の目が気になる…。ちょっと控えめな心をもつ女性と考えています」(三宅さん)

 「友人・家族に誘われて海やプールに行くことになり、水着を探していたというケースが多いですね。きっかけは受動的ですが、水着を着慣れない、おとなしめの人たちが、これまでわりと派手めの人が遊びに行くものと思われていたそういう場所に出掛けて雰囲気を楽しむようになってきている。ただ、そうした女性たちのニーズに合う水着の選択肢が少ない、というのが実情です。だからこそ『かわいいスクール水着シリーズ』を選んでいただけるのではないか」(同)

 「『無地でシンプルな水着を着たい』。これは海やプールで水着は着たいけれど、目立ちたくないという女性心理です。しかもビッグサイズの水着は少ない。あってもフィットネス水着のようなスポーティーな柄かカラフルな柄物になってしまう。大柄な若い女性ほど、水着の選択肢の少なさに困っていると思います」(同)

 なるほど。ビッグサイズに多い柄物の水着というのは、水中ウォーキングを楽しむ中高年層がよく着ているアレだ。下写真のようにセパレーツ型で胴体の真ん中に上から下までファスナーが付いた、前開きの水着が多い。若い女性が海でフィットネス水着は着たくない…。

「濡れた水着は着脱しにくい」という声をもとに開発した「着脱楽々水着」の例。上げやすいファスナー、楽にはけるパンツでストレスを軽減。8400~1万400円
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「ゆったり着たい」というニーズに応える「ゆったり水着」の例。バスト、お腹、ヒップまわりの窮屈感によるストレスを軽減。9400~2万円
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