こんにちは、西友の富永です。

 前回のコラムでは「AIDMA」というフレームワークを使い、恋愛とマーケティングの類似性について考えてみました。今回は別の理論を参照しつつ、自分を恋愛対象として“ブランド化”する方法を論じてみたいと思います。

 このコラムではブランドを定義・マネジメントするフレームワークとして、何度か電通の「ハニカムモデル」を紹介しました。ハニカムモデルは、本来はある製品やサービスの全ての認知の集合体であるブランドを、

・コアバリュー(象徴的なブランド経験)
・情緒的便益(ブランドが持つ情緒的ベネフィット)
・機能的便益(ブランドが持つ機能的ベネフィット)
・パーソナリティ(そのブランドが人であるとしたら、どのような性格か)
・アイディアルユーザーイメージ(理想のユーザーの具体的なプロフィール)
・シンボル(ロゴやブランドカラーなど五感に残るブランドのアイコン)
・ベース・オブ・オーソリティ(そのブランドの信頼の源泉)

 の7要素に再編集・定義していこうという考え方で、特に消費財のブランド管理に威力を発揮します。

 このハニカムモデルを応用し、今回は自分を恋愛対象としてブランド化するためにどのようなフレームワークが考えられるかを検証してみたいと思います。

人は他人の何を知ると恋愛感情を持つのか

 まず一つ目の重要な問いとして、以下を考えてみましょう。

 「人は他人のどのようなことを知ると恋愛感情を持つか」

“ひと目惚れ”的なプロセスは次回以降に別途検証するとして、ここではいずれ恋愛感情を持つ対象について、顔と名前は知っていて話は多少したこともあり、従って人となりくらいは分かっている、というところからスタートをしたいと思います。

 もちろん、この問いに対する答えは人によって異なると思いますが、マーケティングとの類似性を考えるという目的を考え、以下の4つの要素を挙げたいと思います。

(1)相手に関する意外な事実の発見
(2)共通点の連鎖
(3)相手の自分に対する態度が他人に対するそれと違う、という気づき
(4)パートナーとしての安心感の確認