「一番かるび」「焼肉きんぐ」など、ロードサイドを中心に全国で140店舗の焼き肉店を運営する物語コーポレーション(愛知県豊橋市)が2015年4月17日、初の都心型店舗「熟成焼肉 肉源」を東京・赤坂にオープンする。

 物語コーポレーションは飲食店が少なくファミリー層が多い郊外向けに、家族連れで行けるバイキング方式の焼き肉店という業態を展開し、急成長。2013年以降は牛角に次いで、焼肉業界売り上げ2位を維持している。

 郊外型焼き肉店を成功させている同社がなぜ今、繁華街、しかも焼き肉店では日本一の激戦区といえる赤坂に、あえて新業態店を出すのか。郊外型の焼き肉店のノウハウを、繁華街でどう生かしていくつもりなのか。さまざまな疑問を抱きつつ、プレオープン中の同店をたずねてみた。

看板はおしゃれ感皆無なのに、入口がいきなりワインセラー!?

 「熟成焼肉 肉源」がオープンするのは、千代田線赤坂駅から徒歩1分の場所。ビズタワーの出口から地上に上がると、もう看板が目に入る近さだ。焼き肉激戦区の赤坂らしく、上の階には人気焼き肉店が入っている。「肉源」という、いかにも焼き肉店らしい屋号そのままの看板を横目に見ながら、「この看板からして、おそらく“ザ・焼き肉店”というインテリアなのだろう」とイメージしてドアを開けたところ、なんとそこにはワインセラー。

 「入口を間違えたか!」とあわてて出ようとしたら、奥のドアからスタッフが元気よく迎えてくれた。ビストロ風のオシャレなユニフォームだが、かけ声は居酒屋そのもの。違和感を抱きつつ店に入ると、ビールサーバーが置かれたカウンターがあり、その前にはパブ風のハイチェア席。その奥にはテーブル席やベンチシート席があり、右奥に目を向けるとそこには、カフェ風のソファ席がある。インテリアだけでは何の店が全く分からず、テーブルの上の鉄板を見て初めて焼き肉店だと分かるほどだ。

赤坂駅(東京都港区)から見える「熟成焼肉 肉源」の看板。上の階には人気焼き肉店がある
[画像のクリックで拡大表示]
入り口は焼き肉店というよりステーキ店の趣き
[画像のクリックで拡大表示]
入口を入るとワインセラー。さまざまなワインが産地ごとに置かれているが、価格表示はない
[画像のクリックで拡大表示]
バーカウンターとハイチェアのほか、テーブル席、ベンチシートもあり、焼き肉店としてはかなりの広さ。席数は約100席あるという。カウンターはオープンキッチンになっていて、肉を焼く様子が見られる
[画像のクリックで拡大表示]
奥にはゆったりとしたソファ席も
[画像のクリックで拡大表示]