お米でパンが焼ける「ライスブレッドクッカー GOPAN(ゴパン)」の現行モデル「SD-RBM1001」が発売されたのは、2013年3月1日のことだ。家電製品は、毎年モデルチェンジをするのが一般的だが、GOPANは“新型”の発売からすでに2年が経過しているのだ。

ニューモデルが出る気配すらない

ライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」の現行モデル「SD-RBM1001」
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 2010年11月に三洋電機が第1号製品を発売したGOPANは、2011年12月には三洋電機主導のもと、Panasonicブランドで第2世代のGOPANを発売。その後、開発の主導権がパナソニックに移り、フルモデルチェンジしたこともありやや発売が遅れたものの、第3世代が2013年3月に発売された。ここまでは、ほぼ1年に1度のペースで新製品が発売されていたわけだ。

 つまり、2年間新製品がないということを考えると、ペース的には、GOPANはこの3月で2世代分の新製品の発売を見送ったことになる。しかも新製品が登場する気配は、今のパナソニック内部からはどうも感じられない。

 現状パナソニック側は「販売は継続しているものの、近々、新製品を発売する予定はない」というのだ。では、GOPANをどうするつもりなのか。

米粉ではなく米からパンが作れることの意味

初代「GOPAN」の商品発表記者会見にて。GOPANと当時の三洋電機社長、佐野精一郎氏。「GOPANは、米の消費につながり、 食糧自給率の上昇にもつながる」と語っていた
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 GOPANの登場は衝撃的だった。それまで、自宅にある米を原料に、パンを焼けるホームベーカリーはなかったからだ。

 発売当初の市場想定価格は5万円弱で、ホームベーカリーとしては異例の高価格だったが、2011年7月の製品発表当初から注文が殺到し、当初計画の月産5000台を上回る約1万台の注文を獲得。急きょ、予約を中止し、発売を当初予定の10月8日から11月11日に延期するほど人気は過熱した。

 最大の特徴は、米をGOPANにセットすれば、そこからパンが作れることだ。それまで一般家庭で米パンを作るには、米粉を購入するのが常だったが、米粉は一般的なパンの原料となる小麦粉に比べて高かった。それが家にある米で、簡単に作れるという手軽さから高い注目を集めたのだ。さらに、できあがったパンからお米のおいしさが感じられる点も評価された。

 何より大きかったのが、小麦アレルギーの子どもにパンを食べさせたいという親からの反響だ。

 実際に購入者からは、「GOPANが登場してから、小麦アレルギーで我慢していたパンを食べられるようになった」という声が挙がっている。

 過去のユーザー取材のなかでも、「市販の米パンは割高なのはもちろん、混入物がないとは言い切れない商品もある。なにが入っているか確認しきれない市販品と違い、自宅の米から作った米パンなら、安心して食べさせられる。小麦アレルギー、グルテンアレルギーのどちらの場合も安心だ」との声が出ていたことを思い出す。

初代「GOPAN」の商品発表記者会見にて
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