合羽橋の老舗料理道具店「飯田屋」の6代目、飯田結太氏がイマドキの料理道具を徹底比較する連載の第3回は「ペッパーミル」。男の厨房にこれがあるとかっこいいと思わせるこだわりの料理器具だ。今回はコショウを挽(ひ)く粗さを調節できるタイプのペッパーミル5種類を比較した。

※当初、「薄焼き卵に適したフライパン」を徹底検証する予定でしたが、予定を変更して「ペッパーミルの徹底比較」をお届けします。


 こんにちは! 飯田結太です。今回は「ペッパーミル」を徹底的に調べました。料理好きの男性なら、まずこれを購入するという人も少なくないのではないでしょうか? ペッパーミルがキッチンにあるだけで、料理がうまくなったような気持ちになるもんです!

ペッパーミルといってもデザイン、使いやすさなどさまざま
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 ペッパーミルといえば、中心がくびれたデザインの木製のものを思い浮かべる人も多いでしょう。まさにこれが元祖。最近は便利な電動式タイプも種類豊富になってきました。「かっこよさで選ぶならだんぜん木製の手動式がいいが、使いやすさで選ぶなら電動式」と意見が分かれるところかもしれません。

 では、いまどきのペッパーミルにはどんな種類があるのかをご紹介。

 コショウを挽く方法としては、昔からある上部をクルクルと回すタイプ、ワンハンドで挽けるタイプ、上部に付いた取っ手部分を回すグラインダーのようなタイプの3種類があります。これらは手動式です。そして昨今人気が高まっているのが、ボタンを押すだけでコショウを挽ける電動式です。電動式のものは、出始めのころは1万円以上する高級品でしたが、ここ数年で2000円台のものが主流になり、グッと身近になりました。

合羽橋の料理道具専門店「飯田屋」6代目、飯田結太氏
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 ペッパーミルを選ぶときの基準はもうひとつ。それはコショウを挽く刃の部分。鋳鉄製とセラミック製、そして岩塩用としてステンレス製があります。コショウと岩塩の両方に使いたい場合はセラミック製がいいでしょう。鋳鉄製は岩塩に使用すると錆びてしまうので禁物です。

 コショウは料理にアクセントをつける大切なスパイスですね。特に食欲をそそる香りは大切。香りは、基本的に熱を加えると逃げてしまうので、いかに香りを保った状態で挽くことができるかがペッパーミル選びの重要なポイントになります。この点でいうと、摩擦熱を生じにくいセラミック製がもっとも適していることになります。

 しかし、堅いコショウを砕いてすばやく挽く力で考えると、鋳鉄が勝っています。う~ん、難しいですね。では実際にコショウを挽いて比べてみます。