ミルに適したコショウ、適さないコショウ

 コショウならどんなものでもペッパーミルで挽ければいいのですが、じつは適していないコショウもあります。粒の大きさは、2~5mmのもの。通常、店で売られているものであれば問題ありません。最初からくだけているものだときちんと挽くことができないので、ホールを選ぶようにしましょう。また、コショウの種類によってミルに適さないものもあるので下の表を参考に選んでください。

コショウの種類特徴適合
ブラック身が熟す直前に摘み取り、皮ごと乾燥させたもの。辛味、香りともに一番強い。
ホワイト熟した実を水に浸して皮を取り除き乾燥させたもの。味わいは上品。
グリーンまだ熟していないコショウ。辛味、香りともにマイルド。△(メーカーによって異なる)
ピンク完熟した実を果皮ごと塩漬けにして乾燥させたもの。×

 ブラック、ホワイトは問題なくどんなペッパーミルでも対応できますが、ピンクペッパーはほとんどのものが対応していないので要注意です。

意外と本格派のウサギ耳のワンハンドミル
 ウサギの耳の形をしたレバーを握ることによってコショウが挽ける構造になっている大人気の商品「ペッパーボール」。カフェのテーブルなどでよく見かけるミルですよね。容器はプラスチック製、刃部分は亜鉛合金で、かわいいデザインだから機能は・・・と思いがちですが、意外にもシャカシャカとリズム感よく挽けます。粗さも調節可能。キッチンとは別にテーブル用にも欲しいと考えている人におすすめです。マグネット付きなので、冷蔵庫などに貼り付けることもできます。ただし、使用頻度が高すぎると、ウサギの耳が折れてしまうこともあるとか。
Chef’n ペッパーボール 700円
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 ペッパーミルを挽いている姿ってどこか憧れますよね。フレンチレストランのように、テーブル席で巨大なペッパーミルを使うパフォーマンスは別として、手際よく香りを引き立たせながら挽けたらかっこいいものです。とはいっても、実質がともなわないと料理好きとしては納得がいきません。今回の比較でこんなにも挽き具合が異なることが初めて分かりました。料理器具は、価格と品質や機能は比例するといわれますが、ペッパーミルは一概にそうとはいえませんでした。

 最後に、コショウは熱が苦手な食材。ペッパーミルはコンロのそばに置かれているのが当たり前になっていますが、じつは一番苦手な場所なんです。使いきれるぐらいの量だけをミルにいれて、残りは涼しい場所で保存するのがベストです。(談)

(文/広瀬敬代 写真/菊池くらげ)