2015年2月12日にホンダが発売した低床ミニバンモデル「ジェイド」。背の低いミニバンといえば、2000年に登場した「ストリーム」や、3代目と4代目の「オデッセイ」があったが、ストリームは2014年に生産中止が発表され、オデッセイの現行5代目は低床ではあるが背が高くなっている。ジェイドの価格は税込みでハイブリッドが272万円、ハイブリッドXが292万円と、オデッセイよりはリーズナブルなものの、ストリームよりも高い。一体どんなニーズに応えるべく、新たな低床ミニバンを開発したのだろうか。

【コンセプト】終わったはずのスタイリッシュミニバンなのに…

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 正直に言っちゃうと最初はさほど期待していなかった。なにしろ2000年代に3&4代目ホンダ「オデッセイ」が作った“背が低くてスタイリッシュな3列シートミニバン”は、日本で忘れられたマーケットになりつつあったからだ。よりコンパクトなホンダ「ストリーム」は2014年に生産中止になったし、そのトヨタ版たる「ウィッシュ」も最近とんと話を聞かない。一時はスタイルと走りと実用性のバランスの高さで人気を博したものの、今の日本は軽を見ても分かる通りのスペース絶対主義。スタイリッシュミニバンは中途半端で、ナンパだととらえられても仕方ない。

 かたやオザワがよく行く中国では、まだまだクルマがステイタスシンボルでカッコ重視。そのためかスタイリッシュな4代目オデッセイが結構な人気で、5代目オデッセイが背高ノッポ化したこともあってか、その替わりとも言える「ジェイド」は、2013年9月に中国で発売されて以来、オデッセイを超える高い人気になっている。

 日本版ジェイドはそのアレンジとしか、オザワの目には映っていなかったわけだ。

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