金属ボディーで徹底的に軽くなった

 最近は、1kgを切る携帯ノートの激安モデルが登場している。例えば、エイスースの「EeeBook X205TA」は約3万円という安さだ。もちろん、液晶サイズや性能などは大違いなのだが、逆に言うなら、そこに価値を見いだせる人でなければ、約15万円もするLaVie Hybrid ZEROを選ぶ意味がないだろう。

 軽さというアドバンテージもまだまだ大きい。779gのHZ550/AABと980gのEeeBook X205TAでは、約200gの差があるのだ。926gのタッチ対応モデルなら大差ないとも言えるが、タッチ操作のために重量を犠牲にするのは、僕としては微妙なところだ。

 13.3型液晶でここまで軽いのは、各部位でコンマ1gを削るほど軽量化を突き詰めたからにほかならない。その1つがマグネシウムリチウム(Mg-Li)鍛造だ。鍛造とは金属をたたいて成形することで、プレス加工もその一種。硬くて軽量なMg-Li合金だが、複雑な形状にするのが難しいために、従来は底面に採用されるだけだった。鍛造することで天板も作れるようになったわけだ。一方、キーボード面はマグネシウム合金と、軽量な金属を使い分けることで軽さを実現している。

 実際に手にしてみると、スカスカに感じるほど軽い。剛性感はそれなりで、各部を押すとたわみが生じるのはやや心許ないのだが、このモデルを作り続けてきたNECの製品だけに、そこは信頼していいのだろう。

 この軽さに価値を見いだせる人向けの製品だが、確かに素晴らしい完成度だ。

手触りでは分からないが、天板と底面はMg-Li合金製だ
[画像のクリックで拡大表示]
細部の仕上げも上々。iPadやMacBook Airあたりと比べると緻密さで劣るのだが、材質が異なるので致し方ない
[画像のクリックで拡大表示]