“プロっぽい写真”を撮るにはどうすればよいのかを、その道のプロに聞く本企画。今回のお題は「料理写真」。レストランやホームパーティー、日々の食卓……誰もがスマホで気軽に料理を撮影するようになった今、スマホならではの料理写真の撮り方を、 前回に続いて料理写真家の木村文吾氏が伝授する。

 前回は「フィルムカメラ→デジカメ→スマートフォン」というハードとしてのカメラの変化と写真の変化の関係性についてお話ししました。今回からは具体的な撮影方法の話に入っていきたいと思います。

 みなさんが目の前の料理をスマホで撮ろうとするとき、「シズル感」を出そうと頑張っていませんか? それはそれで追求していけば奥が深いのですが、みんながそろってそこを目指さなくてもよいのではないかと思います。また「とにかく撮らなきゃ」という感覚で、漠然と撮ってはいないでしょうか。

 まずは何を撮ろうとしているのか自覚することが“良い写真”ヘの近道。音楽が好きで好きでしかたない人が撮るライブの写真は生き生きとしています。大好きな人が撮るポートレイトは愛情にあふれています。

 同じように、料理が好きで好きでしかたない人が撮る料理写真はそれだけで魅力にあふれています。自分が大好きなものの魅力はどうすれば他人に伝わるのか、そこに想いを馳せることが良い写真が生まれる自然な成り行きだと思います。

日々の暮らしに目を向けると料理を撮る機会はたくさんある
[画像のクリックで拡大表示]
驚きに満ちた料理に出会ったときにはそういう撮り方をしてみてほしい
[画像のクリックで拡大表示]
旬の食材を手に入れて撮ってみることも楽しい
[画像のクリックで拡大表示]
シズル感も楽しいが、それは写真のいち表現である
[画像のクリックで拡大表示]
ときには料理に迫ることで見えなかったものが見えてくる
[画像のクリックで拡大表示]
※次ページ以降の写真は全てスマホで撮影