リースアップ品が状態の悪さで知られたのは、もはや過去の話に?

 もう1つ、中古ショップでよく見かけるのが「リースアップ品」だ。企業向けにレンタルされていたパソコンが返却されたあとにリース会社が再商品化し、中古ショップが中古品として販売するものだ。

 リースアップ品といえば、「本体のキズや汚れが多くて見た目がきたない」「キーがテカテカしていて使用感がありあり」「タバコのヤニ臭がする」といったように、使い込まれて状態の悪い商品が多かった。「普通の中古品は選択肢に入れるが、リースアップ品には手を出さない」と敬遠する人も少なからずいる。

 だが、最近はリースアップ品の状況が目覚ましく改善されているという。中村氏は「リース契約完了後のパソコンを引き取る際の基準を厳しくするリース会社が増え、企業側はある程度状態のよい個体しか返却できなくなった」と語る。使い込まれたボロボロのパソコンが戻ってこなくなったことで、リースアップの中古品も程度のよいものが増えたわけだ。引き取りに条件を設けていないリース会社も、状態の悪いものは海外などへ流し、中古ショップには状態の良いもののみを卸すようになったことも、リースアップ品のコンディションがよくなった理由の1つとして挙げられる。

中古ショップに大量入荷したリースアップの中古ノートPC。以前と比べ、状態の悪いものはあまり入荷しなくなっているという
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 また、企業側の変化もあるという。その1つが、禁煙のオフィスが増えたことだ。大手企業では禁煙が広く浸透したことで、パソコンもヤニまみれになることがなくなったわけだ。そもそも喫煙者の数が減っていることも挙げられる。

 以前と比べてコンディションがよくなったリースアップ品だが、注目すべき理由がもう1つある。それは、搭載するOSのバージョンだ。一定のレンタル期間を経て中古品に生まれ変わったリースアップ品は、2~3年前のパソコンが大半を占める。つまり、Windows 7搭載モデルである割合が多いのだ。

リースアップ品は、OSがWindows 7であることが多い。基本的にはWindows 8.1しか選べない新品にはないメリットだ
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 現在、新品で購入できるパソコンはWindows 8.1搭載モデルだが、ソフトウエアの互換性や使い勝手などを理由に、Windows 7はいまだに根強い人気を誇る。そうしたなか、低予算で入手できるWindows 7搭載モデルとしてリースアップ品が好まれるというわけだ。初期型のCore iシリーズを搭載したモデルが多く、Windows 7もそこそこ快適に使える。同店では、 Core i5と15.6型のフルHD液晶を搭載した「ThinkPad T510 4313-PW3」(3万4800円)など、3万~4万円前後で購入できる数年落ちの高性能ノートPCがよく売れているという。

XPの買い替え特需も落ち着き、中古品は今が買い時

 Windows XPのサポートが終了した2014年4月前後は、Windows XP搭載パソコンからの買い替え需要で中古パソコンが飛ぶように売れたことがあった。その時期は、どの中古ショップでもWindows 7搭載の中古パソコンが品薄になって相場が上昇したが、いまは買い替え需要も一巡して中古品の相場も落ち着いてきた。それもあって、いまは手ごろな予算で良質な中古パソコンを入手する絶好の機会といえる。

 春の新生活シーズンを間近に控え、パソコンの購入を検討する人がこれから増えてくるだろう。新品は価格が上昇傾向にあるので、メーカー再生品やリースアップ品をうまく利用して賢く買い物をしてみたい。

(写真・文/白石ひろあき)