2万円以下ならこれ!

パイロット「エラボー 樹脂軸」

パイロット「エラボー 樹脂軸」(1万8000円)
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 YouTubeの動画「Custom Namiki Falcon Resin Fountain Pen」で使われていて一躍有名になったのが、パイロットの「エラボー」だ。1978年に全国万年筆専門店会と共同開発された“初代エラボー”の基本設計を踏襲して作られたもので、軽いタッチでペン先を自在にコントロールできるのが特徴。カリグラフィーのようにアルファベットを強弱のある美しい文字で書いていく、例の動画のような芸当が得意な万年筆なのだ。

 そのタッチの柔らかさと筆圧をかけずに書けるスムーズなペン運びは、3万円クラスの万年筆をもしのぐほど。少し書いてみれば、ラクに書ける感覚がすぐに実感できるだろう。デザインもオーソドックスな中にちょっとした工夫があり、時代を超えて使えるカッコ良さがある。

 B(太字)などで書くとより万年筆らしい、強弱がたっぷりついた個性的な文字が書けるが、SF(柔細字)やESF(柔極細)といった、F(細字)にS(ソフト)が付いたエラボー独自のペン先を使うと、しなやかなタッチで細い文字が書ける。この心地良さは、ほかの万年筆では味わえないもの。筆者は細い文字を書くのにこの万年筆をおすすめしたい。

 エラボーは軸の素材によって値段が異なり、写真で取り上げた樹脂軸タイプ(軸色はブラックとレッドから選べる)は1万8000円、ニッケル軸タイプ(軸色はブラック、レッド、ライトブルー、ブラウンから選べる)が2万5000円。筆者には決定的な違いが分からなかったので、安価な樹脂製をおすすめする。

先と後ろが平たくカットされたモダンなデザイン。ねじ式のキャップは後ろに付けたほうが筆記時のバランスが良い
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SM(ソフト中字)というエラボーならではの太さの刻印が入った14金のペン先は小振りだがしなやかで、紙へのタッチが文字通りソフト
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シュルシュルとしなやかに書ける万年筆。ペン先は柔らか過ぎず、ある程度の筆圧もきちんと受け止める
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