パイロット「エリート95S」

パイロット「エリート95S」(1万円)
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 年配の方にはちょっと懐かしいデザインだろう。万年筆が筆記具として普通に使われていたころ、爆発的に流行したデザインの一つで、最近復刻されたのがこの「エリート95S」だ。

 極端に短い軸はコンパクトで持ち歩きやすく、筆記時にはキャップを後ろに付けるとちょうど良い長さになることを意識したもの。これだけコンパクトなのにもかかわらず、カートリッジインクだけでなくコンバーターのCON-20も使用できる。

 書いてみるととにかくペン先が柔らかく、インクもスムーズに出る。M(中字)で、B(太字)くらいの線が書けるほど。とても使いやすく、万年筆らしさを堪能できるペンなのだ。ただ筆圧を全くかけなくてもそれなりの太さの線が書けてしまうので、筆圧が強い人は注意が必要。慣れると長時間の筆記でも全く疲れないのも特徴だろう。カキモリでも復刻品という珍しさとは関係なく売れているという。ペン先は14金、太さはEF(極細)、F(細字)、M(中字)から選べる。色はブラックとディープレッドの2色。

 欧州風のペン先も、シャツのポケットに入るコンパクトさも、本体重量約15gという軽さも、昭和っぽいデザインも、今見るとなぜかとても新しく感じる。万年筆を現役の筆記具として使いたい人にはピッタリのペンではないだろうか。

ワイシャツのポケットにも入る短い軸が特徴。キャップを後ろにかぶせると筆記にちょうど良い長さになる
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ウォーターマンなどを思わせるペン先の形も懐かしい。インクがスムーズに出るので、写真のようにペン先にもインクがあふれている
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M(中字)なのに、この線の太さ。筆圧をかけずに書くと、スルスルとインクが出て気持ち良い
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