ダイハツ工業がフルモデルチェンジした軽乗用車「ムーヴ」を2014年12月12日から発売した。初代誕生から20年が経ち、低燃費・低価格の“スペース系軽自動車”は、どう変わったのか。

【コンセプト】衝撃! ついに燃費競争から離脱!?

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 「我々はもう、“燃費チキンレース”はしないと決めたんです」(ダイハツ 須藤秀彦チーフエンジニア)

 ある意味、オザワが待っていた“本格派の軽”が登場した。リリースには「基本性能を大幅向上」と語られているぐらいだが、誤解を恐れずに言えば本質は、燃費よりも走り味を優先した軽だ。それも単なる派生車種ではなく、時に月1万台以上売れるダイハツの屋台骨「ムーヴ」の6代目で実行してるのだからさらにすごい。

 その思いは須藤エンジニアの冒頭の言葉に込められている。事実、連載でも何度も指摘しているが(関連記事)今の軽の燃費競争は異常だ。

 もとをたどれば驚異の80万円以下カー、ダイハツ「ミラ イース」が軽初のJC08モード燃費30km/Lを達成したのが2011年9月。以降、2012年9月に一新したライバル、スズキ「ワゴンR」が電気システムのエネチャージなどで28.8km/L、次に現行ムーヴがマイナーチェンジで29km/L、2013年2月にスズキの燃費スペシャル「アルト エコ」が33km/L、同7月にマイチェン版ワゴンRが30km/Lまで到達し、同8月にはミラ イースが33.4km/L、2014年は7月にミラ イースが燃費を35.2km/Lまで伸ばすと、すぐさまワゴンRが事実上の“プチハイブリッド”導入で32.4km/Lにまで引き上げた。