この連載でも何度か紹介してきているが、ここ数年、イヤホン/ヘッドホンや携帯音楽プレーヤーで音楽を楽しむ「ポータブルオーディオ」が人気となっているオーディオの新しい流れを牽引してきた。

 一方で、ポータブルオーディオがブームになる前からオーディオファン、パソコンファンに注目されていたのが「PCオーディオ」だ。PCオーディオとは、パソコンとオーディオ機器を「USB DAC」(USBで接続するデジタル・アナログ・コンバーター)と呼ばれる機器を介して接続することで、パソコンで音楽を再生するというものだ。その時に最終的に音を聴くオーディオ機器として、スピーカーだけではなくイヤホン/ヘッドホンが注目されてきた経緯がある。

 しかし、最近のイヤホン/ヘッドホンブームの中心はポータブルオーディオに移ってきた感がある。一方で、既存のオーディオ機器を“PCオーディオ化”できるUSB DACには相変わらずの人気を保ち続けている。

 そんななかで、最近注目されているのが「USB DAC内蔵プリメインアンプ」だ。これは読んで字の通り、アナログ機器であるプリメインアンプにUSB DACを内蔵したもの。USB DACによってパソコンやその他の機器からのデジタル信号をアナログ信号(音声)に変換し、そのアナログ信号をプリメインアンプで増幅してスピーカーやヘッドホンに出力するというもの。PCオーディオをスピーカーで聴きたいという場合に必要な「アンプ」と「USB DAC」を一緒に入手できる手軽さから、「ヘッドホンだけでなくスピーカーでも音楽を楽しみたい」というエントリー層に人気となっている。

 価格.comの「プリメインアンプ」カテゴリーで売れ筋ランキング、注目ランキングともに1位(2014年12月9日時点)となっているのが、ティアックの「AI-301DA」だ。

ティアックが2014年3月に発売したUSB DAC内蔵プリメインアンプ「AI-301DA」(大手家電量販店での実勢価格は3万4530円)。カラーはシルバーとブラックを用意する
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 このカテゴリーの製品としてはOlasonic(東和電子)の「NANOCOMPO NANO-UA1a」やソニーの「UDA-1」なども人気だ。AI-301DAは最近注目の「DSD」(スーパーオーディオCDに採用されている高音質フォーマット)の再生に対応しているだけでなく、Bluetoothなども搭載していてスマートフォンやタブレットなどの音楽も再生できる手軽さも兼ね備えている。本体サイズは幅215×高さ61×奥行き254mm、重さ約2.1kgと、ジャストCDケースサイズのNANOCOMPOシリーズに比べると大きめだ。とはいえ、いわゆる“オーディオサイズ”(幅約430mm前後)に比べると半分の幅になっており、しっかりとコンパクトに仕上がっている。

Olasonicが2014年11月に発売したUSB DAC内蔵プリメインアンプ「NANOCOMPO NANO-UA1a」(実勢価格7万3800円)
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ソニーが2013年10月に発売したUSB DAC内蔵プリメインアンプ「UDA-1」(同4万7230円)
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 では、AI-301DAの魅力は何なのか。価格.comの口コミ情報から探っていこう。