今回は、キヤノンが10月末に発売したデジタル一眼レフカメラ「EOS 7D Mark II」を取り上げる。高速オートフォーカスや高速連写などの機能を向上させて動体撮影性能をさらに高めつつ、従来機の不満であった高感度画質を大幅に改良。販売開始以来、強い品薄状況が続くほどの人気を獲得している。無印7Dのデビューから実に5年が経ち、次世代モデルの登場を今か今かと待ち望んでいた落合カメラマンの感想は?

 きたきたきたきた、つ・い・にキタァァァーーッ!!っつう感じ? キヤノン「EOS 7D」ファンにとっては、まさしくそんな感じの「EOS 7D Mark IIデビュー」なのでしょう。

10月30日の販売開始以来、いまだに品薄が続いている「EOS 7D Mark II」。実勢価格は、ボディー単体モデルが20万8000円前後、EF-S18-135 IS STM レンズキットが24万8000円前後、EF24-70L IS USMレンズキットが34万円前後
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 かくいう私は、コチラのEOS 70Dの記事(キヤノン「EOS 70D」、中級一眼レフに求められる姿を取り戻した傑作)や、コチラのニコンD7100の記事(ニコン「D7100」、意外に悩み多きその使用感と存在感)それぞれのシメで語っているように、「APS-Cデジタル一眼レフが今後、生き残る道は“高速化”をおいて他にはないのでは?」との立場を表明しているクチ。いやぁ~、EOS 7D Mark IIのこの仕上がりなら100パー納得ですわ。無責任に放った「16コマ/秒」とか「クロップ機能」あたりは見事に「いうだけ番長の空振り」に終わっているけれど、製品のヒエラルキーをことさら大切にするキヤノンであるからにして、それは当然のストーリー展開。EOS-1D Xアニキに後ろ足で砂をかけるようなスペックは、もし仮に実現できるのだとしても、EOS 7D Mark IIには絶対に与えられなかったハズなのだ。「EOS Mに物足りなさを覚えたら一眼レフはいつ買うの? 今でしょ!(←古っ)」と相似をなす「EOS 7D Mark IIに飽き足らなくなったなら、そのときこそEOS-1D Xへ!!!」というキヤノン様の思し召しには賛否あるとは思われますが…。

 要するに、とりあえずはコレが現時点EOS 7D Mark IIが持ち得る最大最高のスペックってこと。詳しいスペックは、そのあたりに詳しいサイト等をご参照いただきたいのだが、よくぞここまで「ボクたちが欲しかったモノ」をドンピシャに作り上げてくれた! というのが率直な第一印象だ。APS-Cセンサーにこだわることの必然性がちゃんと感じられるところが最大の魅力であり、だからこそその存在意義はきわめて明確。やっぱり、いまやAPS-Cデジタル一眼レフは、このぐらい尖りまくっていないとダメだと思うんだよなぁ。

写真でピタリと止めてしまえばナンてコトのない瞬間なのだけど、実際に追いかけているときは案外、必死。ひと昔前はAF追従能力の不足により撮り逃しがちだった被写体&シチュエーションも、EOS 7D Mark IIなら易々とモノにできる(EF70-200mm F2.8L IS II USM使用、ISO400、1/4000秒、F5.6)
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ほぼ真っ直ぐこちらに向かって飛んでくる鳩をこんなふうに撮るのって、一度やってみればわかるけれど、意外にタイヘンなのよ。でも、EOS 7D Mark IIは、案外あっさり撮ってくれちゃったりする。咄嗟に構えパパッと撮った結果がコレなら合格でしょう。測距エリアは自動選択(EF70-200mm F2.8L IS II USM使用、ISO640、1/2000秒、F8.0)
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