一部原作ファンから不評なワケは

 最後に、試写会などを見た観客の評価についても触れておこう。

 コミックの実写映画化では毎度おなじみの光景だが、今回もヤフー映画のレビューを見る限り、一部の原作ファンには不評のようだ。

 全10巻にもおよぶ物語を、2部作、およそ4時間で語ろうとするのだから、登場人物や物語の変更は、当然、必要となる。よく見られる意見が「ミギーのキャラクターがユニークすぎる」というものと、「主人公の新一に父親がいなくて母親のみになっている」というもの。小さな変更か、大事な要素か? それがどう受け手の感じ方に影響するかは人ぞれぞれ。

 まずはこの作品を見て、続いて『完結編』を見て、本当の評価はそれからだ。

(C) 2014映画「寄生獣」製作委員会
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『寄生獣』
監督:山崎貴
出演:染谷将太、深津絵里、阿部サダヲ、橋本愛、東出昌大
配給:東宝
公開日:/11月29日より全国公開
『寄生獣』:公式サイト

プロフィール

安部 偲

早稲田大学を卒業後、演劇活動を経てフリーライターとなり、映画とネットビジネスを中心に執筆。著書に「映画監督になるということ」(演劇ぶっく社)、「eビジネス用語 早わかり事典」(日本実業出版社)がある。2001年、有限会社キッチュを設立。現在、映画情報サイト「MOVIE Collection [ムビコレ]」や、アイドル支援サイト「アイドルcheck!」などを運営中。