ソニーが2014年11月8日に発売した「ウォークマン A10」シリーズは、小型ディスプレイに十字ボタンなどを搭載する従来のA10シリーズのデザインを踏襲しながら、最近注目されている「ハイレゾ音源」の再生に対応したモデルだ。ソニーは2013年10月に「ウォークマン ZX1」や「ウォークマン F800シリーズ」などを発表して以来、「ハイレゾ対応」を強力に推し進めている。

 ここ数年、ヘッドホンブームに端を発する「ポータブルオーディオブーム」が加熱の一途をたどっている。NTTドコモが9月に発表した「2014-2015 冬春モデル」のスマートフォン全機種がハイレゾ音源の再生に対応するなど、2015年は「ハイレゾ本格普及元年」になる可能性を大いに秘めている。新ウォークマン A10シリーズは、そのブームをさらに加速する一因にもなりそうだ。

 価格.comの口コミ掲示板にも9月25日の発表以来、かなりの勢いで口コミ情報が寄せられている。通常、発売されたばかり製品の口コミ情報は決して多くない。しかしウォークマン A10シリーズは11月11日時点で600件を超えており、大注目されている。ウォークマン F800シリーズ、ZX1とAndroid搭載モデルが続いた後に、初めてのAndroid非搭載ハイレゾ対応ウォークマンが登場したという事情もあって、コンパクトかつスタミナ再生が可能なA10シリーズに注目が集まっているようだ。

 では、新ウォークマン A10シリーズの魅力は何か、口コミ情報から探っていこう。

ソニーが2014年11月8日に発売したウォークマン A10シリーズ
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ウォークマン A10シリーズの販売価格推移 価格.comのトレンドサーチから引用 Copyright (c) Kakaku.com, Inc. All Rights Reserved.
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 発売されたばかりのウォークマンA10シリーズだが、注目製品ということもあって発売前からソニービルなどで展示されていたデモ機を試聴したというリポートが上がっていた。使い勝手や音質に関するインプレッションをいくつか抜粋して紹介しよう。

 「音質に関しては、良くも悪くも普通ですかね。ZX1に迫るかと言われればそこまでのレベルではないですね。価格相当というような感じですね。Sよりは良いけどFより良いかと言われると微妙ですね。Fと同等かというと、ウーン微妙。私はFのほうが好みですね。音の傾向としては、ウォークマン独特の低音重視という感じではなかったですね。フラットに近い感じですかね」

「僕的によかった点は小さくて高音質、久々のAndroid非対応(シンプルでいい)、microSDXCカード対応(これが一番の決め手)、長時間再生可能。不満を上げるなら、A867みたいなタッチパネル対応だったらよかったのにと思いました。たくさん曲を入れた場合、今日はこれを聴いてから今日1日頑張るって時に思ってる曲を探すのにめんどくさいかな?と僕は思いました」

 「A17自体の音はスッキリして爽やかで通りの良い感じの音で、分解能の高さも感じさせるものです。音場的にはF880に近い印象で、響きはZX1の血を引いていることを感じさせる音でしたが、F880を超えたりZX1に近いというものではなく、あくまでF880とは個性の違いくらいの感覚でした」

 「(ソニーのリニアPCMレコーダー)『PCM-D50』の96kHz/24bitで録音したものをそのまま切り出してPCMのまま96kHz/24bitの曲にする。音の空間に浸れる。すごいなー、こんなに安くて、こんなに高音質にできるのだ。恐るべし、ハイレゾの技術。ハイレゾという新しい時代の幕開けですね。こういう低価格・高音質機が出ることで、ハイレゾは普及すると思います」

 ハイエンドモデルのウォークマンZX1は別として、現在はAndroid搭載のF800シリーズの価格が下がっており、発売されたばかりの新A10シリーズと価格差がほとんどない状況となっている。「エントリーモデルなのでF800シリーズよりA10シリーズのほうが低音が弱い」「F800シリーズよりA10シリーズの方が高音質パーツを使っていて音質が向上している」などさまざまな評価が寄せられているので、参考にしてみてほしい。