写真家の三井公一氏に注目の最新デジカメをいち早く試してもらい、撮って出しの実写画像を紹介する企画。今回は、キヤノンが10月3日に販売を開始した高級コンパクトデジカメ「PowerShot G7 X」。1型の大型CMOSセンサーや明るいズームレンズだけでなく、自分撮りに対応したチルト式液晶も搭載。デジカメの人気トレンドを小型軽量ボディーに網羅したことで、発売前から前評判が高かった1台だ。

 キヤノンから、1型センサー搭載の高級コンパクトデジタルカメラ「PowerShot G7 X」が登場した。ルックスは上々で、軍艦部にある二段式のダイヤルがフォトグラファーを撮る気にさせてくれる。上側180度に跳ね上がるチルト液晶を採用したため、ボディーは若干小太りな印象だが、仕上げと質感は同社の「PowerShot S」シリーズと「PowerShot G」シリーズ両方の系譜を汲んだ上質なものとなっている。

キヤノンが10月3日に販売を開始した高級コンパクトデジカメ「PowerShot G7 X」。1型の大型CMOSセンサーや明るいズームレンズを搭載しながら、ボディーはコンパクトにまとまっている。イメージ的には「PowerShot S」シリーズに近い。実勢価格は6万7000円前後
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全体的なフォルムは「PowerShot S120」とよく似ている。撮像素子の大型化やレンズユニットの変更、液晶モニターの可動化などを受け、厚みは増している
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 レンズは、35mm判換算で24-100mm相当の光学4.2倍ズームで、F1.8~2.8という明るさを誇る。約2020万画素の1型CMOSセンサーは、伸びやかな画質と高感度特性がウリだ。レンズ周辺部に設けられたコントローラーリングでステップズームや露出補正などがマニュアル感覚で操作でき、画質だけでなく使用感にもこだわっているところがうれしい。

 実際に数日間使用してみたが、ジーンズのポケットにねじ込んでブラブラと撮影できるサイズに何とか収まっていると感じた。上方へのチルトのみとなるが液晶も見やすく、セルフィーでも使いやすいだろう。イージーにカメラ任せに撮るのもいいが、コントローラーリングに露出補正など自分の好きな機能を割り当てて、思うままの映像表現を楽しむのがこのカメラには似合う。一眼レフのサブカメラとして、日常的に携行するメインカメラとして、画質と使用感の両立が高次元でとれたキヤノンらしい高級コンパクトデジタルカメラだと感じた。

カラリと晴れた青空に恐竜のモニュメント。そのテクスチャーの描写がなかなか。立体感のある再現力と色鮮やかな印象が、このカメラの実力を物語っている(ISO125、1/1250秒、F4.5)
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このカメラはポケットに(多少窮屈だが)ねじ込んでいき、旅先などで気になるものをスナップしていくという使い方が向いている。ポケットにねじ込む際は、ダイヤルが意図せず動いていないか要チェックだ(ISO125、1/1250秒、F5.0)
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