前回に続き、今回もソニーの高級コンパクトデジカメの最新モデル「Cyber-shot DSC-RX100M3」を取り上げる。初期不良の修理が完了して期待していた性能を取り戻したRX100M3だが、予期せぬ改良が施されていたことを発見した落合カメラマン。スナップ向きの個性的な撮影設定も編み出し、RX100M3がますますお気に入りになったようだ。

 初代RX100にホレ込みとことん愛用するも、二代目RX100M2は華麗にスルー。一方で、キャラクターの異なるRX10には一目惚れをして発売日にゲットしている…。そんな私は、RX100M3(以下、M3)に関しては「まったく躊躇することなく」購入を決断することになった。入手に至る道のりが一見、最短距離だったといえるRX10は、しかし実のところインプレ用に借用した機材を使ってみてからの購入なのだが、M3は一度も使うことなく“自分買い”しているのだ。お墨付きの超高画質がコンパクトデジカメならではのサイズと使い勝手で、しかも新たにEVFを活用しながら得られるようになったという、これまでにはなかった新たな展開にイッパツでシてヤラれたというワケである。

 ところが、実際に買ってみたら「あれれ?」だった…というのは、コチラの前編「ソニー『DSC-RX100M3』、思わぬ第一印象に悶々2カ月、のち解消~!」で滔々と語っている通り。結局のところ、私の買ったM3の調子がたまたま悪かったのだけど、それを“漠然とした不満”として引きずっていた(本当に調子が悪いのか、それがM3の実力なのかの判断ができかねた)最初の2カ月と、修理を完了した我がM3を持ち歩くようになってから今に至るまでの気分の違いったら、まさしく月とすっぽん&天と地ほどの差。同じカメラを持ち歩いていてここまで気分が変わるもんかね? 我が人生、なんだか周囲の状況に左右されまくっている気がしてきたでござるよ。

修理から戻ってきて、落合カメラマンの片腕として日々活躍している「Cyber-shot DSC-RX100M3」。別売のアタッチメントグリップ「AG-R2」も貼り付けている。RX100M3の実勢価格は8万8000円前後
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内蔵EVF、手前に引っ張り出す作業が意外とおっくう!?

 M2を買わなかった私が脇目も振らずにM3を手に入れたのは、まず第一にはEVFの存在があったワケなのだけど、常時携帯してみると意外に使う機会が少ない。これは、M3のせいではなく、原因は使用者である私にある。ポップアップして引っ張り出すという“儀式”が楽しいのは事実ながら、現場ではその二段階操作を面倒くさく感じることが少なくないのだ。もちろん、出しっ放しにしておくって手もあるけれど、ポップアップだけで使えると印象はずいぶん違うだろうなぁ。まぁ、でも、必要に応じ活用できる高品位なEVFの装備はしっかり評価すべき。ファインダーがあるのとないのでは大違いだからね。だって「カメラ」だもん。

 チルト液晶モニターは、さらに使う機会が少なかったりして。もっともこれは、私にとってはM3に限った話ではナイんだけど。可動式モニターって、常時グリグリ動かして使うたぐいのものではないし、そもそもその使用頻度は被写体や使用者の撮影スタイルに大きく左右されるもの。個人的には「備えあればうれしいな」との位置づけ以上のものではなかったのだ。とはいえ、時と場合によって使いたくなるであろうモノが抜け目なく備わっているっていうのは、やっぱりアリガタイ。市場からのフィードバックを真摯に受け止め、M2の段階でしっかりカタチにしてくれたことにあらためて拍手だ。

初代RX100でその具合の良さを思い知らされていたことから、私はM3とアタッチメントグリップAG-R2を同時に購入(初代RX100に装着したのはAG-R1)。そして、開こんと同時にAG-R2を装着。素のままのM3は一度も使っていないのだ。もうコレがなきゃ生きられないカラダになっているのである。ついでにいうと、モニター保護セミハードシートも同時購入、即、貼り付けでありました
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