アキバの中古ショップでは、中古スマホや中古タブレットが相変わらず高い人気を集めている。だが、近ごろ中古のモバイルWi-Fiルーターが売れているという。昨今のスマホには標準でテザリング機能が備わり、パソコンやタブレットなどのデバイスをWi-Fi経由でインターネットに接続できるようになった。「もはやモバイルWi-Fiルーターは不要」と考える人も多く、中古品が好調に売れているのは意外にも感じる。

中古ショップの店頭に並ぶモバイルWi-Fiルーターの中古品。スマホのテザリング機能が全盛の時代に売れているのは意外だ
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 モバイルWi-Fiルーター人気をけん引している存在が、MVNOの格安SIMだ。格安SIMは、一般的にスマホやタブレットと組み合わせて使われるケースがほとんど。だが、速度や容量に制限がかかること以外に、キャリアのSIMを利用する場合にはない制約が存在する。テザリングができないのだ。海外版のSIMフリー端末やNexus 7(2013)など一部の機種を除き、MVNOの格安SIMを入れた状態ではテザリングの項目が無効のまま切り替えられないようになっている。

 MVNOのSIMではテザリングができない…とガッカリするところだが、助け船が残されていた。モバイルWi-Fiルーターだ。スマホやタブレットとは異なり、モバイルWi-Fiルーターは大半の機種でMVNOの格安SIMでもテザリングができる。スマートフォンのパケット通信量が毎月7GBの制限に迫っていてテザリングに回す余裕がない…という人がこの点に魅力を感じ、モバイルWi-Fiルーターを購入しているのだ。

 NTTドコモ向けに販売されたLGエレクトロニクス・ジャパンの「L-04D」(1万2800円)や「L-09C」(8980円)など、1万円前後で買える中古品が人気を集めている。これらはいずれも販売から2年以上が経過した旧製品のため、LTE回線を使った通信速度は最大75Mbpsまでとなる。最大150Mbpsの高速通信が可能な最新モデルと比べれば半分の速さしかないが、75Mbpsまで対応していれば基本的に不満なく使える。

 もっとも、スリープから復帰する速度が遅かったり、L-09Cは本体が大柄なうえに重量が156gもあるなど、速度以外の欠点もいくつか見受けられる。だが、L-09Cは重いだけあってバッテリー容量が大きく、駆動時間が長めなのが魅力。流通量も比較的多く、キズや欠品があるものは6000円前後で入手できることもある。安価なモバイルWi-Fiルーターとしては悪くない選択だろう。

じゃんぱらでは、9月7日までの期間限定キャンペーンとして、指定の中古モバイルWi-Fiルーターの購入者を対象に、MVNOの格安SIMパックをプレゼントしている
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