イー・アクセスとウィルコムが合併して誕生したワイモバイルは、2014年7月17日、新ブランド「Y!mobile」の新製品・サービス発表会を開催した。主要3キャリアよりも安価でわかりやすい3段階の料金プランや、「Yahoo! JAPAN」と連携した独自サービスを打ち出す一方、端末とサービスの連携などについては、「まだ道半ば」との声も聞かれる。発表内容からY!mobileの戦略について考察してみよう。

ターゲットはまだスマホを持たない人たち

 6月1日に、ソフトバンク傘下のイー・アクセスとウィルコムが合併して誕生したワイモバイル。当初は3月に、やはりソフトバンクグループのヤフーが買収すると発表したものの、紆余曲折の末、5月に買収を撤回。結局ワイモバイルは独立した企業として、ヤフーと提携関係を結びながらサービス展開をしていくこととなった。

 そうした経緯があったことから、ワイモバイルは合併した後も、イー・モバイルとウィルコムの2つのブランドで、従来通りのサービスを継続していた。だがようやく新体制に向けた準備が整ったようで、8月1日より「Y!mobile」のブランド名でサービス提供を開始すると発表。7月17日に新商品・サービスの発表会を実施した。

 発表会の冒頭、ワイモバイル代表取締役社長のエリック・ガン氏は、「日本のスマートフォン(スマホ)保有率は、5割程度と、他の国々と比べ低い」と説明。そこでワイモバイルでは、現在もスマートフォンに買い替えていないフィーチャーフォンユーザー、いわゆる「レイトマジョリティ」層をターゲットにした商品・サービスを導入することを打ち出した。

 ワイモバイルの顧客はこれまで、音声通話を主体としたウィルコムのPHS、そしてPocket WiFiなどのデータ通信を主体としたイー・モバイルのサービスを利用するユーザーが中心となっていた。ソフトバンク傘下となったことで、スマホにも力を入れるようになったが、Y!mobileにブランド統合するのを機に、スマホの先進層を多く抱えるソフトバンクモバイルと顧客が重ならないよう配慮しながらも、一層スマホを重視した戦略をとるようだ。

新ブランド「Y!mobile」の新商品を発表するワイモバイルのエリック・ガン氏
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日本のスマホ普及率は50%台前半と、諸外国に比べ低い。そこでY!mobileではスマホを未だ所有していないユーザーをターゲットとするようだ
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