KDDIは2014年6月25日、auの新料金プラン「カケホとデジラ」を発表した。「音声通話定額」で横並びとなる一方、データ通信に関してはNTTドコモとは異なり、データ容量をシェアするのではなくギフトする仕組みを採用。差別化を図っている。auの新料金プランの狙いと課題を確認しよう。

2700円の定額通話料金、本音は「高い」?

 スマートフォンの料金に対するユーザーの不満を受け、今年急速に進んだ携帯電話キャリアの新料金プラン競争。NTTドコモの「カケホーダイ&パケあえる」が「音声通話定額」を実現し注目を集めたことから、ソフトバンクモバイルが「スマ放題」を改定してそれに追随。一方、auは、5月の夏商戦戦略発表で料金施策は打ち出さず、当面他社の動向を静観する構えを見せていた。

 だがNTTドコモの「カケホーダイプラン/データプラン」が、6月18日時点で365万契約に達するなど、順調に契約数を伸ばしていることから、auも6月25日に発表会を実施。新料金プラン「カケホとデジラ」を発表した。これで携帯電話主要3キャリアが新料金プランを発表したことになる。

 発表内容から、「カケホとデジラ」の内容について、改めて振り返ってみよう。この料金プランは他社の新料金プランと同様、音声通話の基本料とデータ定額サービス、そして割引などのオプションサービスから成り立っている。

 音声通話の基本料金プランとなる「電話カケ放題プラン」は、スマートフォンが月額2700円、フィーチャーフォンが月額2200円(いずれも2年契約の場合)で、通話が定額になるというものだ。他キャリアのかけ放題プランと同じ内容といえるだろう。

 スマートフォンで月額2700円という価格設定に対しては、音声通話をあまりしない人を中心に、「基本料が高い」という声も多く上がっている。KDDIの田中孝司社長も、この点については「本音のところでは、少し高い気がしないでもない」と話すが、auでは従来の料金プランを当面継続するのに加え、「電話をしていない人も使い放題になると、コールが4割増えるという調査もある」(田中氏)ことから、他社と同じ料金設定にしているとのことだ。

新料金プラン「カケホとデジラ」をアピールする田中社長
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