5柄がセットで3400円。A、Bセットがあり、それぞれ柄が違う(画像クリックで拡大)

 一見、小鳥の絵が描かれた普通の箸置きが、意外なデザインで人気だ。「小鳥の箸置」は、箸を置くと小鳥が木(箸)に止まっているかのように見えるのだ。

 これは石川県の伝統工芸である九谷焼の窯元・上出長右衛門窯と、日本のものづくりをプロデュースする丸若屋が立ち上げたブランド「KUTANI SEAL」から発売されたもので、本来九谷焼きは職人が筆で絵を描くが、あらかじめ印刷した模様をシールのように貼り付けるという転写技術もある。その技術を使ったKUTANI SEALは入手しやすい価格だけでなく、九谷焼の世界に遊び心を持ち込み、若い世代の新たな顧客を獲得している。

 小鳥の箸置は2013年11月の発売後、商品を扱う中川政七商店の公式Facebookページで紹介したところ、通常の商品よりぐっと多い“いいね2,982”“シェア152”という数を記録。クチコミで売れていった。

 商品誕生のきっかけは、上出長右衛門窯の上出惠悟氏が文鳥を飼っていたこと。

 「箸置きを使う人が少なくなっていますが、ぜひ使ってほしい。そこで箸置きの形ではなく、絵でできる可能性を考えました。最初は鳥をあまりに観察しすぎてつまらない絵になってしまいましたが、アレンジして自分らしい絵にしました」(上出惠悟氏)

(文/北本祐子)

関連リンク