2008年に突如撤退して以降、日本とはほぼ無縁の存在になってしまった、フィンランドの大手携帯電話メーカーであるノキア。やはり日本ではなじみの薄い「Windows Phone」を提供するマイクロソフトがノキアの端末部門を買収すると発表したが、そもそも現在のノキアはどんなモデルを提供しており、将来に向けてどのような取り組みをしようとしているのだろうか。Mobile World Congress 2014(以下、MWC)のノキアブースの展示から確認してみよう。

Windows Phoneに注力、3月末にマイクロソフトが買収予定

 ノキアといえば、かつては携帯電話の最大手メーカーとして、世界的に高い人気を博したことで知られている。日本でも2Gから3Gの時代にかけて市場参入しており、他社とは異なる独自性の強いデザインなどで、海外在住経験のある人などを中心に熱心なファンを獲得していた。

 だがノキアは2008年、突如日本市場からの撤退を発表。その発表があまりに急だったことから、予定していた一部モデルの販売が中止になるなど大きな波紋を広げることとなった。それ以降、ノキアは日本市場に向け再参入をすることもなく、現在に至るまで日本とは縁遠い存在となってしまっている。

 その後ノキアは、アップルのiPhoneやサムスンなどのAndroidスマートフォンが急速に台頭したことでシェアを大きく落とし、市場での存在感も大幅に低下してしまった。そこでノキアはマイクロソフトと提携、「Windows Phone」を搭載した高性能スマートフォン「Lumia」シリーズで挽回を図ったものの、なかなかシェア向上に結び付けることができなかった。

 そして2013年には、マイクロソフトがノキアの携帯電話事業を買収すると発表。買収は3月末に完了するとされており、今年はある意味、ノキアの端末事業単体としてMWCに出展する最後の年になるといえる。

多くの人でにぎわうノキアブース。フィンランドの企業だけあって、欧州では根強い人気がある
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