2月中旬に開催されたカメラ機器の展示会「CP+」が終了し、各社のデジカメの新製品が出そろった。一部の新製品は早くも販売が始まっており、各製品の情報ページに寄せられた口コミ掲示板を見ると、具体的に購入の検討を始めている人も少なくないようだ。

 だが、価格.comの売れ筋ランキングでは、この春に後継モデルが登場して型落ちになるソニーの「NEX-6」(2012年11月発売)が急にランクを上げており、ついに4位にまで上昇した。フルサイズの大型撮像素子を搭載して2013年11月に登場した最新ミラーレス一眼「α7」を上回るほどの人気だ。

 これまで、NEXシリーズは圧倒的な小型ボディーが特徴のNEX-5シリーズの人気が高く、NEX-6シリーズはあまりパッとしない存在だった。型落ちになったこの時期に“遅咲き”した理由は何なのだろうか?

ソニーの高性能ミラーレス一眼「NEX-6」。写真の薄型ズームレンズが付属するパワーズームレンズキットが5万円を切る価格で入手できる
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高精細な電子ビューファインダーや可動式の液晶モニターなどの充実した装備を持つ。ソニー以外のマイクやストロボが装着できるマルチインターフェースシューも搭載する
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レンズ付きモデルの5万円割れが見えたころから人気が急上昇

 NEX-6は、シリーズの売れ筋モデル「NEX-5T」よりも装備や操作性を高めることで、中級者や上級者も満足できる仕様に仕上げた高性能モデルだ。とはいえ、本体がNEX-5シリーズと比べてやや大きく重いうえ、価格の差が大きめなこともあって、目立ったヒットにはつながっていなかった。

ソニーの「NEX-5T」。レンズマウントが大きくはみ出したスリムな本体デザインが特徴で、本体はかなりコンパクトだ
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背面には、タッチ操作や上下方向のチルトに対応した3型の液晶モニターを搭載する。ボタンやダイヤル類は最小限に抑えている
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 それもあって、販売価格はジリジリと下落。薄型の標準ズームレンズが付属したパワーズームレンズキットは、2013年12月に5万円の大台を切り、現在の最安値は4万8500円前後で推移している。登場時は9万5000円前後したことを考えると、およそ半値近くまで下がったことになる。

NEX-6 パワーズームレンズキットの価格推移グラフ。2013年10月あたりから下落のペースが速くなり、12月中旬に最安値が5万円を切った。年末あたりから価格下落はほぼ止まり、若干上昇に転じている 価格.comのトレンドサーチから引用 Copyright (c) Kakaku.com, Inc. All Rights Reserved.
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 「高性能モデルのレンズキットが5万円を切る価格で入手できる」というのが強いインパクトを与えたようで、注目度が一気に高まった。「NEX-6は、精細な表示の電子ビューファインダーや内蔵ストロボ、モードダイヤルなど、NEX-5Tにはない装備が多い。グリップもしっかりホールドしやすいので、この価格なら魅力的」「USB充電に対応しているのも、他社の同等クラスのミラーレス一眼にはないポイント」と、おもにNEX-5Tにはない充実した装備が注目されている。

NEX-6 パワーズームレンズキットのページビュー推移。最安値の5万円割れが見え始めた2013年12月上旬から急上昇しているのが分かる 価格.comのトレンドサーチから引用 Copyright (c) Kakaku.com, Inc. All Rights Reserved.
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 NEX-5Tは、同じレンズが付属するパワーズームレンズキットの最安値が4万5000円台で推移しており、NEX-6との価格差は3000円ほどにまで縮まっている。NEX-5Tは、表示面をレンズと同じ方向にまで動かしての自分撮りに対応しているのがNEX-6にはないポイントだが、電子ビューファインダーや内蔵ストロボなどの装備や操作性の高さはNEX-6の方がワンランク上。その点などが評価され、NEX-6の売れ行きが伸びているようだ。

ランキングの推移グラフ。最安値が5万円を切ったあたりから売れ筋ランキング(紫)と注目ランキング(ピンク)が急上昇している 価格.comのトレンドサーチから引用 Copyright (c) Kakaku.com, Inc. All Rights Reserved.
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