ホンダが“多面的価値を高次元で融合した新しいジャンルのクルマ”として2013年12月20日に発売した「VEZEL(ヴェゼル)」とは、どんなクルマなのか。

【コンセプト】確かにハイブリッド需要ではあるのだが…

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 年末年始に小沢も「当たる!」と予言していたホンダの新コンパクトSUV、いや新クロスオーバーコンセプト車「ヴェゼル」(関連記事)。実際、予想通りというかそれ以上に売れているようだ。発売3週間ちょいで受注2万4900台! しかもそのうち内訳8割以上がハイブリッドモデル! 目標の6倍以上ってのは設定次第なのでさほど参考にならないが、いまどき月に3万台近くってのはマジですごい。

 ジャンル的に考えるとこの手のコンパクトSUVは正直販売状況がイマイチで、“定番”日産「エクストレイル」はモデル末期ということもあって月3000台をほぼ割ってるし、伸びているマツダ「CX-5」でさえ月2000台レベル。ヴェゼルのグローバルな意味での真のライバル、日産「ジューク」なんかだと日本では月2000台弱で、要するにジャンルにとらわれていてはこの大ヒットの説明はできない。

 なんということはない。とある広報マンの「コンパクトSUVというよりハイブリッド市場を狙ってます」の言葉通り、事実上このヴェゼルは、今のニッポン最大市場であるハイブリッド車のニューキラーコンテンツなのである。

 なにしろ現在トヨタ「アクア」と並び、世界最高レベルの燃費性能を誇るホンダ「フィット」をベースとしているのだ。これまたガソリン仕様とハイブリッド仕様があるが、ヴェゼルのハイブリッド仕様の場合、JC08モード燃費は最良で27km/Lと、フィットの36.4km/Lには負けるもののサイズを考えると一応納得だし、ハイブリッドモデルのお値段は税込219万円スタートとお手軽。

 開発責任者の坂井義春氏も「ジャンルは一切考えていません。東京モーターショー2013でのホンダのメッセージ、“枠にはまるな。”ではありませんが、日本はガラパゴス市場なので、逆に欧米的なSUVやセダンなどといったジャンル分けが通用しない。実際、ヴェゼルをトヨタ『プリウス』と比較する場合もあるだろうし、『プリウスα』や『カローラ ハイブリッド』と比較して買う方もいるかもしれません」という。

 まさに枠にとらわれない売れ行き、それがヴェゼル絶好調の正体なのかもしれない。