パッケージの高級感もあり、手土産や贈答用にまとめ買いしていく人も多いそう(画像クリックで拡大)

 2014年のNHK大河ドラマで描かれる戦国武将黒田官兵衛と、ともに豊臣秀吉に仕えた竹中半兵衛の2人は「二兵衛」とたたえられる有名な軍師コンビ。官兵衛が幽閉された際、寝返りを疑った信長に殺すよう命じられた長男を半兵衛がかくまったというほど絆は深い。その2人にちなみ、官兵衛の故郷・兵庫県姫路市の和菓子店と半兵衛ゆかりの地、岐阜県垂井町のベーカリーが協力して、あんパン「二兵衛」を発売。2013年11月6日より、東京・銀座三越で先行発売し、話題を集めた。

 開発したのは官兵衛にゆかりが深い姫路城のお膝元にある和菓子店「甘音屋」と、竹中家の領地が代々あった岐阜県のベーカリー「グルマンヴィタル」。二兵衛の友情の逸話を知った甘音屋社長の森雅史氏が、グルマンヴィタル社長の鈴木政裕氏に商品化を持ちかけ実現したという。パン生地には、国産小麦と岐阜県産ジャージー牛乳を使用。風味を出す酒種に岐阜県産ハツシモと兵庫県産コシヒカリの両県産米をブレンドした。焼き上げてもみずみずしさを失わない粒あんは、厳選した北海道産大納言だけを使用し、砂糖や水もあんパン用の新配合で作り上げたという。姫路で製造した粒あんを岐阜へ送り、試作は十数回に。パン生地はもっちり、あんはしっとり、と上品な甘さをもつあんパンが完成した。

 銀座三越や伊勢丹新宿本店で期間販売したところ歴史好きの客層も取り込み、1日で200個以上売れる日や、閉店を待たずに売り切れる日もあったという。11月14日からは両店舗で販売を始め、12月中旬までに約6500個以上が売れた。今年は他百貨店でも販売を予定しているという。1個231円。現在は甘音屋、グルマンヴィタル両店舗の店頭およびホームページで販売中。

(文/梶 里佳子)